__ラト目線__
その日はいつもより暇な日でした
フルーレは新しい衣装づくり
ミヤジ先生は子ども達に勉強を教えに
森に行くのも駄目だとミヤジ先生に
釘を差されてしまい
地下の執事室に一人ぼーっとしていました
なんて思いながらベッドの上に寝転んで天井を見ていました
何度も何度も呼んでみたけれど
もっと前のように隣に腰をかけて
優しく撫でてくれる主様は来てくれない
悲しさ
寂しさ
虚しさ
を感じながら眠りにつく
夢を見たんです
私の名前を呼び
私を見て
私の頭を撫でてくれる
随分と昔の夢
手を伸ばすと優しく握ってくれる
そう言って優しく、優しく撫でてくれる
昔から主様は満月の日にはこうして手を握ってくれた…。
満月を克服してもこうして…、
安心させてあげないと、
主様のお陰で克服したと…。
怖くありませんよ、もう大丈夫です
貴方が、ミヤジ先生が、フルーレが救ってくれたから、
そう言おうとしても声が出ない
すりすりと優しく頬を撫でられる
まるで猫を撫でるように
そう聞くと主様の顔がぐにゃりと歪む
それと同時に何かが聞こえた
誰かが呼んでいる声がする
目の前にはあなた様、
私はあなた様の手を酷く掴んでいた
爪を立てて痛かったでしょうになにも言わずに優しく起こしてくれた
すぐに手を離して謝る
…本当にお人好しですね。この人…、
こう言うところが主様ににていて…追い出すにも追い出せないんですよねえ…。
そう言って軽くあなた様の手を撫でていると
ミヤジ先生が帰ってきた













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。