〈hbc side〉
その後はみんなでくだらんこと話しながら普通にご飯をした。結局自分の中では誰かと番う事にまだ少しの怖さはある。だが、それで市民に危害が加わるのも、みんなに迷惑をかけるのも嫌だから俺は覚悟を決めた。
番を作る。
もうあんな事にならないように、今度こそ大丈夫なように。今だったら間違えたりしない。
〜帰宅後〜
帰ってきた服のままソファの上でスマホと睨めっこをする。
マチアプ入れよかなぁ…でもちょっと怖いよなぁ…ってかれこれ一時間弱悩んでいる。
ふと、通知の音が静かな部屋に響く。驚いて少々体をのけぞらせてしまった。
〜チャット画面〜
ライとチャットをしている間、ふと思った。
番うんやったらライがええな、と
ふと思っただけだったけれど頭の中で少し考える。ライとやったらマチアプよりも幾分か危険が減る、そして何より前々から自分が好意を抱いていたのも紛れもない事実だ。ライと番えたらどんなに幸せか!
でもやはり頼むことはできないと俺の心が言っている。
もしこれで断られた暁にはもう一生立ち直れる気がしなかった。
そのまま俺は開いたままにしたチャット画面にメッセージを打ち込んだ
それでは次回でお会いいたしましょう















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!