第6話

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2026/07/05 12:00 更新

js「お嬢様、本日はお買い物の予定がございます。」

朝食を終えたジュンソが声をかける。


『あ、そうだった。』
『前、注文した本も届いてるかな。』

js「書店へもお立ち寄りいたします。」

『ありがとう、ジュンソ』



昼下がり

街は休日という事もあり、多くの人で賑わっていた。


街並みを眺めながら、ゆっくりと歩く。

高級ブティック、花屋、カフェ

屋敷の外に出る機会は多くはない。

だからこそ、この時間が好きだった。


js「少々お待ちください。」

そう言ってジュンソは、店員と話すためにお店へ入る




近くの花屋に目を向けた。

色とりどりの花が並ぶ中、一輪だけ白い薔薇が目に入る


『きれい...。』


つい夢中になって見入っていた、その時だった。


荷車が勢いよく角を曲がる。

気づくともう目の前まで荷車が迫っていた。



「危ない!」


その瞬間、勢いよく手を引かれ腕の中に倒れ込んだ。

ふわっと、花の香りに包まれる。


「大丈夫ですか?」


目が合う。


吸い込まれるような瞳。

周りの音は遮断され、まるで二人だけの世界のようになった。


彼から目が離せなかった。



js「お嬢様!!」

ジュンソが駆け寄って来た瞬間、彼は何も言わず人混みに消えていった。


js「お怪我はありませんか?」


『私は大丈夫』


js「私が目を離した隙に、申し訳ございません。」


『優しい...』


js「はい?」


『優しい目をしてた...』


js「...お嬢様、もうお屋敷に戻りましょう」


一瞬だったのに、

助けてくれた彼の顔を忘れることはできなかった。

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