最悪………。
診断結果がSubな上に、仕事のためだけに
中也とパートナーにならなきゃいけないだなんて。
『ためだけに……。』
真逆……。否、まさかね…。そんな訳無い。
そもそも!森さんのせいで
こんな考えになってるんだから。
全部森さんが悪い。全部森さんのせい。
そう思うことにしよう。ていうか実際そうだし。
これからどうするかも考えないとだし……。
────────部屋に籠もればいい。
Domに会うことがなくなれば
Subの特性が出てきても大丈夫だしね。
半分、否、八割森さんへの仕返しだけれど。
幸い、自分の部屋は驚く程広いし……。
幹部の良いトコって部屋の広さだよね。
別に幹部昇進とか名誉とかお金とか要らないし。
じゃぁ早速森さんに連絡しよ。
プルルルル────ガチャ。
それだけ言って、返事を待たずに電話を切る。
森さんも仕事してればきっと怒らないしね。
───────ツーツー。
音もなく近付いてきた尾崎紅葉は問う。
と、森鴎外は苦笑する。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!