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第14話

ソンホ×リウ
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2026/04/12 14:35 更新
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朝のオフィスは、まだ人がまだらだった。

リウはデスクに座って、パソコンの画面を見つめたまま固まっていた。
入社してまだ3ヶ月。仕事にも少しずつ慣れてきたとはいえ、昨日任された資料は明らかにレベルが違った。
リウ
リウ
……やばい、全然まとまらない
小さくつぶやいたそのとき。
ソンホ
ソンホ
もう来てたんだ。リウ
背後から落ち着いた声がして、肩がビクッと跳ねる。

振り返ると、コーヒーを片手に持っていたのはソンホだった。

同じ部署の先輩。仕事ができて、面倒見もよくて、でも少しだけ距離がある人。
リウにとっては、尊敬と緊張が混ざった先輩だった。
リウ
リウ
お、おはようございます…!
ソンホ
ソンホ
そんな固くならなくていいって
軽く笑いながら、ソンホはリウの隣のデスクに腰を下ろす。
その仕草が自然すぎて、余計にドキッとする。
ソンホ
ソンホ
資料、困ってる顔してたね
リウ
リウ
え、いや…その…
図星すぎて言葉が詰まる。

ソンホは画面を覗き込むと、少しだけ眉を寄せた。
ソンホ
ソンホ
ここ、方向性はあってる。でも順番が逆かも
そう言ってマウスに手を伸ばす。

指先が触れそうな距離に来て、リウは思わず息を止めた。
ソンホ
ソンホ
先に結論持ってきた方がいい。上の人、長い説明読むの嫌うから
リウ
リウ
……あ、なるほど
ソンホ
ソンホ
ほら、ここ
ソンホがさっと修正を入れていく。
迷いのない動きに惚れていると、不意に目線が合った。
ソンホ
ソンホ
聞いてる?
リウ
リウ
は、はい!
慌てて返事すると、ソンホがクスッと笑う。
ソンホ
ソンホ
緊張しすぎ
リウ
リウ
してません!
即答したけど、絶対バレてる。

そのまま2人で作業を続けて、気づけば資料はほぼ完成していた。
リウ
リウ
……すごい
思わず本音が漏れる。
ソンホ
ソンホ
ん?
リウ
リウ
いや、その…1人だったら絶対無理でした
そういうと、ソンホは少しだけ驚いた顔をした。
ソンホ
ソンホ
ちゃんと自分でやってるよ、リウは
リウ
リウ
でも、ソンホ先輩がいなかったら…
言いかけて、ふと気づく。

距離が近い。

いつの間にか、方が触れそなくらい近づいていて。
ソンホの香りが、ほんのりと漂っている。
ソンホ
ソンホ
…そんな顔をするくらいなら、もっと頼っていいのに
低くて優しい声。

思わず顔をあげると、すぐ目の前にソンホの瞳があった。
ソンホ
ソンホ
先輩だからさ
その一言が、やけに心に残る。
リウ
リウ
……じゃあ、もっと頼っていいですか
気づけば、そんな言葉が口から出ていた。

ソンホは少しだけ目を細めて、ゆっくり頷く。
ソンホ
ソンホ
いいよ。いくらでも
その返事が、思った以上に優しくて

胸の奥がじんわり熱くなる。



━━その日の夜。

残業でオフィスに残っていたのは、2人だけだった。
ソンホ
ソンホ
まだやる?
ソンホが椅子を回しながら聞いてくる。
リウ
リウ
あと少しだけ……
ソンホ
ソンホ
無理すんなよ
そう言いながら、自然にリウの隣の机に来る。

昼よりも距離が近い気がして、妙に意識してしまう。
ソンホ
ソンホ
…リウ
名前を呼ばれて、顔を上げる。
ソンホ
ソンホ
今日さ
リウ
リウ
はい
ソンホ
ソンホ
よく頑張ってた
その一言で、胸がぎゅっとなる。
リウ
リウ
先輩にそう言ってもらうと…嬉しいです。
正直な気持ちを言うと、ソンホは少しだけ困ったように笑った。
ソンホ
ソンホ
そういうこと、あんまり無自覚で言わない方がいいよ
リウ
リウ
え?
意味がわからなくて首を傾げると、ふと距離が縮まる。
ソンホ
ソンホ
…勘違いするから
低く落ちた声。

気づいた時には、もう逃げ場はなかった。

目線が絡んで、動けない。
リウ
リウ
……先輩?
呼ぶと、ソンホの手がそっと頬に触れた。

優しくて、でも少しだけ強引な触れ方。
ソンホ
ソンホ
リウ
名前を呼ばれるだけで、心臓が跳ねる。
ソンホ
ソンホ
本当に、頼ってくれる?
リウ
リウ
…はい
小さく頷いた瞬間。

そっと、額が触れる。

キスじゃないのに、それ以上に近くて。
ソンホ
ソンホ
じゃあさ、俺のこともちゃんと見て
ソンホが囁く。

その距離のまま、じっと見つめられる。
ソンホ
ソンホ
先輩としてじゃなくて
静かなオフィスに、2人の呼吸だけが響く。

リウは何も言えずに、ただ頷くことしか出来なかった。

すると、ソンホは少し笑って、

今度は、ほんの一瞬だけ軽く唇が触れた。

ソンホ
ソンホ
リウ…付き合ってくれる?
その言葉を理解するまで、時間はかからなかった。
リウ
リウ
…僕でいいんですか?
ソンホ
ソンホ
リウだからいいんだよ
リウ
リウ
…お願いします
ソンホは嬉しさのあまり抱き合い、また額が触れるようにする。





















次は付き合ったあとの2人です!

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