第9話

テサン×ジェヒョン
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2026/04/06 13:20 更新
街の空気は、少しだけ甘かった。

BOYNEXTDOORのスケジュール終わり。
久しぶりの短いオフで、テサンとジェヒョンは並んで歩いていた。
ジェヒョン
ジェヒョン
暑くない?
ジェヒョンがいいながら、コンビニの袋を揺らす。
ジェヒョン
ジェヒョン
さっき買ったやつ、もう溶けそう
テサン
テサン
急いで食べればいいじゃん
ジェヒョン
ジェヒョン
今食べてるし
そう言って取り出したアイス。

袋を開けて1口。
ジェヒョン
ジェヒョン
……うま
ちょっと嬉しそうに笑うその顔に、テサンは一瞬だけ目を逸らした。
ジェヒョン
ジェヒョン
なに
テサン
テサン
いや別に
ジェヒョン
ジェヒョン
絶対なんか思ったでしょ
ジェヒョンはアイスを持ったまま、じっとテサンを見つめる。

その距離が、妙に近い。
テサン
テサン
溶けるぞ
ジェヒョン
ジェヒョン
そっちじゃなくて
1歩、近づく。
ジェヒョン
ジェヒョン
なんで、目逸らしたの
通りから少し外れた、人気の少ない細い通路。

ふたりの足音だけが響く。

テサンは小さく息を吐いた。
テサン
テサン
…普通に危ないから
ジェヒョン
ジェヒョン
何が?
テサン
テサン
その顔でアイス食ってるの
ジェヒョン
ジェヒョン
は?
ジェヒョンは一瞬キョトンとして━━


すぐに笑った。
ジェヒョン
ジェヒョン
なにそれ意味わかんない
でも次の瞬間。

手首を軽く引かれて、壁際による形になる。
ジェヒョン
ジェヒョン
ちょっと、なに━━
言いかけた言葉が止まる。

近い。

さっきよりも近い。

テサンの視線は、ジェヒョンの顔から逸れない。
テサン
テサン
だから言ったじゃん
低く、少しだけ真剣な声。
テサン
テサン
危ないって
ジェヒョンは少しだけ息を飲む。

でも、離れようとはしない。
ジェヒョン
ジェヒョン
……テサンが?
テサン
テサン
俺も含めて
一瞬の静けさ。

外の音が小さくなる。

アイスが少し、溶けて垂れそうになる。
テサン
テサン
…ほら
テサンが指で示す。
テサン
テサン
落ちる
ジェヒョン
ジェヒョン
え、あ
慌ててアイスに意識を戻すジェヒョン。

その隙に、少しだけ距離が近づく。

触れそうで、触れない距離。

呼吸がわかる近さ。
ジェヒョン
ジェヒョン
……
テサン
テサン
……
テサン
テサン
…帰る?
テサンが先に言った。
テサン
テサン
このままだとほんとに溶けるし
ジェヒョン
ジェヒョン
…うん
でも、離れるまでに少し時間かかった。

歩き出してからも、距離は変わらないまま。

方が触れそうで触れない、ギリギリの距離。
ジェヒョン
ジェヒョン
さっきのさ
ジェヒョンがぽつりと呟く。
ジェヒョン
ジェヒョン
…なにが危ないのか、よくわかってないんだけど
テサン
テサン
そのままでいいよ
ジェヒョン
ジェヒョン
え
テサン
テサン
わかんなくていい
テサンは前を向きながら言う。

少しだけ、口元を緩めて。
テサン
テサン
俺だけがわかってればいいから
ジェヒョンは少しだけ黙って、

それから━━

小さく笑った。

アイスはもうほとんど溶けかけていた。

でもその甘さは、さっきより濃く感じた。
















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