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第1話

告白
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2020/10/19 12:02
私は、立花 彩(たちばな あや)。中学2年生。
私には好きな人がいる。
告白しようかな……
そんな数学の授業中、考えていたらとっさに名前を呼ばれてビクッとする。

「おい、立花。聞いてるのか。」
先生だった。
「は、はい。」
「ここの答えはなんだ。」
私は数学が大の苦手。
それに話も聞いてなかったからわかんないよ〜。
私があわてていると、隣の日向 太陽(ひなた たいよう)君が18でーす。
と、答えてくれた。
でも、恥ずかしくてお礼も言えなかった。
「おー。日向よくやるな。」
そう。この人があたしの初恋の人。
かっこよくて、性格もいいしライバルも多いけど、やっぱり日向くんが好きなんだ。
私は今、日向くんに告白しようか迷ってるとこ。

そして、学校の帰り道

「あ〜。今日も疲れたね。」
「うーん。」
私は心友、橘 りん (たちばな りん)といつも一緒に帰ってる。
苗字が一緒だね。というとこから始まり、今では大心友なんだ。
漢字は違うけどね。

「や、あや、あや、」
りんに名前を呼ばれて我に返る。
「あ、ごめんごめん。」
「どうしたの?‪なんか悩みでもあるの?」
あーあ。また心配かけちゃった。
私は日向くんを好きということも伝えてない。
でも少し考えたけど、やっぱり言うことにしたんだ。
りんには隠し事をしたくなかったから。

「で、なーに?」
「あ、えっとね、、、」
私は日向君が好きだとか、告白しようか迷ってるだとか、今まで思っていたことを全て話した。
すると、すぐに
「え!まじ!!」
「なんか、ごめ〜ん泣」
驚いてはすぐにごめんという顔をしてこっちをじっと見る。
どうしたんだろう。
「今まで言えなかったんだけど、私も本当は好きな人いるの。」
「でも、あやが言ってくれたから私も言おうかな〜?」
りんに好きな人がいたなんて、私はびっくり!
私はあわてて、
「え!いるの!言ってよ〜!」
と言い、りんの顔をまじまじと見た。
すると、りんは
「同クラの高田 流星君。(たかた りゅうせい)」
と言った。
すると、びっくり。
だって、私の好きな人は学年1の人気者でりんの好きな人は学年2の人気者だったから。
私は顔を見合わせてくすくす笑った。
もちろんりんも。

「ま、お互い頑張ろうね。」
「ん、そーだね。」
ここで、私の家の前まで来た。
りんはここから少し歩いたとこに家がある。
「じゃ、またね!」
そう言うとりんが
「なにかあったら言ってよ〜?また明日!」
といい手をぶんぶん振る。
それに続いて私もぶんぶん振る。

家に入り、手を洗って部屋着に着替える。
部屋に行ってベッドに寝転がり、スマホを手に持つ。
何をやるかと言うと、そう、告白。
直接言いたかったけど、勇気が出なくてLINEで伝えるつもり。
本当は、私は告白なんて普通だったらできない。
でも、なんでやる気になったかと言うと、小学5年生の頃、日向君から好きだよって言われた。
その時の私は、え、ありがとう。としか言えなかったんだ。
だって、それが告白だなんて知らないし、分からなかったから。
もちろん、私も好きだったから、私も好きだよって言った。
でも、それっきり。
それでも、もしかしたら、私の事まだ好きかもしれない。って気持ちが心の中心にいる。だから、私は勇気をだして今、告白すると決めたんだ。

LINE

彩 「今、大丈夫?」

日 「うん、いいよ」

彩 「今日ありがとね。授業のとき。」

日 「全然?‪w てか、立花何考えてたんだよ。」

彩 「え、ちょっとね。」

日 「そっか。で、なに?」

彩 「あ、えっとね、好きな人っている?」

日 「え、急に何?ま、いるけど、てか、それだけ?」

彩 「あ、ごめんね、いるんだ。」

日 「うん。立花は?」

彩 「私もいるよ。」

日 「そっか。じゃさ、言い合おうよ。」

彩 「いいよ?」

日 「俺は、(クラスメイトの名前)かな。」

彩 「え、、そうなんだ。でもね、私は日向君だよ。」

日 「うっそだ〜‪w」

日 「俺、ちゃんと言ったのに、立花も言えよ〜‪w」

彩 「ほんとだよ、。」

日 「ごめん、俺嘘ついてた。」

日 「本当は俺も、、立花が好きだよ。」

彩 「え、?うそ、、」

日 「ほんとだよ笑」

彩 「じゃ、私たち付き合うの?付き合いたい。」

日 「立花が良ければ、俺と付き合ってください。」

彩 「はい、!嘘、夢みたい泣」

日 「俺も、、‪w泣」

日 「あの、立花のこと、名前で呼んでいい?」

彩 「いいよ。私もいい?」

日 「いいよ。じゃ、また改めてよろしくね。恋人として。‪」

彩 「よろしくね。じゃ、また明日!」

日 「うん!」


まさかの付き合うことになって私はびっくり。
てか、もう私の頭の中は真っ白。
でも、一件落着!!

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