side 咲希
わたしは目の前の光景を信じたくなかった
……でも、MEIKOの態度や冬弥くんの反応によって目の前の光景が真実であるということを物語っている
あぁ、お兄ちゃんがこのセカイの王様なんだ……
何でお兄ちゃんはこんなことをするの……?
そもそも、このセカイはどういう"想い"によって出来たの……?そして何よりいちばん気になるのは……
目の前に現れたミクちゃんの瞳は狂気に満ちていて……
殺されるのでは無いかと思った
傍から見ているだけでもこれだけ怖いのだから、きっとMEIKOさんはそれ以上に怖いのだろう
_____考えただけで、寒気がした
✩.·。*.·゚✧.·。*.·゚✩ .·。*.·゚✧.·。*.·゚
MEIKOさんがそう言うと、ミクちゃんの攻撃が止んだ
……(o_ _)oパタッ
ミクちゃんはそう言いながらわたし達に頭を下げる
……もしかしたら悪い子ではないのかもしれない
よく良く考えればここはお兄ちゃんのセカイ
お兄ちゃんが訳もなくそんなみんなを洗脳するなんて酷い考えを持っているなんてとても思えない……きっとそうしないといけない理由があるはずなんだ!
わたしはミクちゃんを生み出したお兄ちゃんを信じる!
だから……
その後、ミクちゃんからお兄ちゃんの身に起こったことを説明してもらった
もしあの時お兄ちゃんをセカイに行かせなかったら、お兄ちゃんがセカイに行く前にわたしがお兄ちゃんを呼び止めていたら……そう考えたら後悔でいっぱいになる
冬弥くんやミクちゃんはわたしのせいじゃないって言ってくれたけど……わたしはあの時の自分を許すことが出来なかった
ごめんね、みんな……
わたしはこれからみんなを傷つけると思う……
許してほしいなんて言わない
わたしのこと嫌いになっても構わない
もし、ひとつだけお願いがあるのがあるとするならば
_____どうかお兄ちゃんのことは責めないでほしい



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。