2.H side
相変わらずあなたの下の名前ちゃんの部屋はどこか薄暗くて、全体的に闇がかかったような感じだった
あなたの下の名前ちゃんと話す時のいふくんは、声のトーンを上げ、声も通った声になる。
今のあなたの下の名前ちゃんにはその声すら届いているかわからなかった。
僕は迷わずノートを取り出してメモを取り始める
いふくんが出した小さな器には、1人分にもならないうどんが入っていた
喉を詰まらせないように小さく切ってある
いふくんはりうちゃんとは違うところがあるんだなぁ
りうちゃんなら今のあなたの下の名前ちゃんの自傷行為を止めてから次の行動をするけど
でもいふくんは今のあなたの下の名前ちゃんが右足を傷つける手を何も無かったかのように握った
なるほど。こういうのも書いておこう
僕が手を動かしているうちに、あなたの下の名前ちゃんはご飯を食べてくれたみたいだった
まるで赤ちゃんをあやすように喋りかけるいふくん
そしてずっとぼーっとしてるあなたの下の名前ちゃん
…あとノートを取ってる僕
多分あなたの下の名前ちゃんの今の世界にはいふくんしかいないけど、いつか僕も…なんて
あ、薬はすぐ受け取るんだ
ってことはあなたの下の名前の脳は欲しいものと欲しくないもの、これはちゃんと理解して働いてるのか…
どうやらあなたの下の名前ちゃんも薬を飲み終えてもう僕たちの仕事は終了したようだ
いふくんの後に続いて僕達は病室をでる
小さく「またね」と呟いた。
ここまでにします🙌🏻
ありがとうございました🎶












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!