目が覚める。人の気配は全くしない。
店員さんの言ってた「黒い塊」とはなんだったのだろうか。不思議に思いつつあたりを見回す。
ふと、黒いカーテンの向こう側が気になった。
手を伸ばし、中を覗くと…
水色の髪色の知らない人が寝ている、フードを深く被っており、顔はよく見えないが、長いまつ毛と鼻筋だけがちらっと見える。
そして、そのまつ毛が動き、引きづり込まれるような眼が開いた。そして、見つめ合う。
今まであった店員達とは違う声、初めてあったのだろうか。それにしては初めてじゃないような気がする。
声が出ないくらい喉が熱い、懐かしいような、そんな感情が溢れ出して止まらない。
その言葉と同時に意識がぷつんと途切れた。
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雪が沢山降っており、無限に広がる白い景色を、何かに怯えるように1人の青年が泣きながら走っている
【少年Zの罪悪】
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!