私を迎えに来たジホを前にジヘ先輩が言う。
ぶっきらぼうに返事するジホ。
ハンビンくんたちは気を遣って、少し離れた路地に入って行った。
3人で遠くから見守ってくれているのが少し可愛い。
だるそうに言う。
なんか、前は「怒らせて申し訳ない」とか思ってたけど
今こう見ると
ダサいな。
私がそう言うと、
スマホから目を離す。
信じてないみたい。
冷静に言ってるつもりだけど、緊張で手が震える。
バレてないかな...
だんだんイライラしてきたみたい。
前はこういう態度を取られると、「嫌われちゃう」って不安になって言うことを聞いちゃってたけど...
今日は気持ちを強く持たなきゃ。
震える手をぎゅっと押さえながらそう言った。
そう言うと、私の手首をガッと掴んだ。
ジホの手を振り払おうと必死に抵抗するけど、全然敵わない。
何でこんな力強いの....私だってこんなに力いっぱい抵抗してるのに。
あまりに自分が非力で、諦めようとした瞬間
ハンビンくんがジホの手をほどいてくれた。
ジヘ先輩はそう言うと、思いっきり振りかぶってリュックでジホを殴った。
ジホはジヘ先輩のアタックで少しよろけたけど、すぐに体勢を立て直してジヘ先輩に掴みかかる。
大ピンチなのにコミカルな反応。
すぐにゴヌクくんが飛んできて暴れるジホを取り押さえた。
涼しい顔でゴヌクくんが言う。
この間もジホはずっとバタバタと抵抗している。
警察はさすがに困るのか、少し静かになるジホ。
ダサ過ぎる。
この一連の流れを目の当たりにして、好きだった理由が分からなくなってきた。

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。