あなたがうずまきから出ると、見覚えのある男が向こうから歩いてくるのが見えた。
黒いシャツの上から腰ほどまである長い外套を羽織った赤髪の男。猫が何匹が着いてきているというのに気づく様子はない。仮に気づいていたとしても気にしないだろうが。
手を振り名前を呼ぶと彼は少し足早にあなたの元へ来た。
淡々と告げる織田にあなたは小さくため息をついた。
あなたが項垂れながら織田を見上げる。
あなたは上げた顔を再び下げた。
探偵社に戻ると皆昼休憩に行っているのか、社内には1人しかいなかった。
探偵のような恰好をし、お菓子を食べている名探偵……あなたの相棒、江戸川乱歩である。
来客用のテーブルと椅子を堂々と使用している乱歩の隣に腰かける。
乱歩はラムネを飲み干すと、口を開いた。
あなたが乱歩の方に向き直る。
あなたは立ち上がり、伸びをした。昼の暖かい日差しがあなたと乱歩を照らす。
乱歩はあなたに紙片を差し出した。7個の正方形の枠に区切られていて、上部には「いいよカード」と記載されている。
ドヤ顔で話す乱歩に浮き輪チョコを渡しながら、あなたは芥川へのお願い事をかんがえはじめた。
織田作とあなたちゃんがお話してる……!!なんか最高。織田作は天然さんなのであなたちゃんがツッコミにまわる面白い展開がかけそうです。
いいよカードのくだり、大好きなんですよね〜あなたちゃんはどうしようかな
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。