第40話

遠距離恋愛
18
2023/04/18 12:07 更新
冬の小樽は思った以上にさむかった。
深田花音
深田花音
もっちゃん、私25才にして、久々に高校生役で、制服きることになっちゃった。
窪田元貴
窪田元貴
花音、高校生の時も、制服似合ってたから大丈夫だよ。てか、俺見てみたいから着てるトコ、写メにおくってよ。
深田花音
深田花音
え〜っ。ハズイよ。
深田花音
深田花音
相手役の安達豊さんなんて、30才で制服着るのかってボヤいてた。

窪田元貴
窪田元貴
30で、高校生役?でも、あの人ってかっこいいよね。
ホテルのロビーで私は時間を忘れて話していた。でも30分もたつと、さすがにこの辺で。。と思いおやすみを、言うと電話をきった。

なんだか、寂しさがのこる。いかんいかん、花音初日から、ホームシックか?私は、ロビーのソファーから立ち上がった。

(橋本)随分長い電話でしたね?

私は話しかけられて振り返った。

彼は背が高くて茶髪の私と同じ年頃の男性だった。
深田花音
深田花音
ごめんない。うるさかったかな?
私はあやまった。

(橋本)嫌、君が余り楽しそうに喋っていたから。彼氏か誰かと?
深田花音
深田花音
いや、東京の友達です。
私はきまり悪くなって、その場を慌てて去った。今度からは、自分の部屋から電話しよう…私は思った。

次の日、撮影の初日だ。私達はメイク室でまっていると、事務所の付き人佐知子さんが、ある男性を連れて入ってきた。

私はびっくりした。
深田花音
深田花音
あなたは昨日の!
あの電話を聞かれた茶髪の男性だった。

(佐知子)あー東京のいつものメイクさんがこられなくてね、急遽助っ人を探したの。彼も優秀なヘアメイクさんよ。

(橋本)よろしく。深田花音さん。僕は橋本泰明といいます。

昨日の事は何事もなかったように、彼は笑って挨拶してきた。

私も軽くお辞儀をした。

彼は、すぐに私のメイクを始めた。

(橋本)深田さん、ドラマよく出てますよね。可愛い人だなって思ってましたよ。

なんだ、感じの良い人じゃん…私はホッとした。

今日はヒロイン七海役の私が、階段を駆け下りて彼氏役、矢野を追いかけるシーン。

矢野ーっ!私は彼の声をよぶと、手すりをつかんで階段を駆け下りだした。

その時、ガクッと私は体のバランスを崩した。

階段の手すりが、急に外れたのだ。

私は階段の下へと落ちていった。

大丈夫ですか?スタッフが集まったが、幸い膝のかすり傷程度ですんだ。

おい!大道具ちゃんと、チェックしとかないとダメじゃないか?

スタッフのどなり声がひぴいた。

休憩室で、佐知子さんが私の足に消毒をして絆創膏を貼ってくれた。

(佐知子)大丈夫?初日からこんなアクシデント嫌よね~

と言いながら。

その夜は元貴から電話がかかってきた。

窪田元貴
窪田元貴
花音どう?初日は上手くいった?
深田花音
深田花音
。。うん。まぁまぁかな?でも北海道は寒いわ。つもってる雪もハンパないの。元貴の方はどう?
窪田元貴
窪田元貴
今日は横浜でライブだったんだ。中華街行ってきた。小籠包うまかった。今度、花音も休みの日行こう?
深田花音
深田花音
わぁ、それは楽しみ。中華春巻きも食べたーい。
元貴との会話は癒やされる。でも、今日の事件の事はさすがに言えなかった。

次の日がやってきた。

(橋本)深田さん。ちょっと顔色悪いね。今日は明るめにメイクしておこうか?

ヘアメイクの橋本さんが、そう言ってメイクをしてくれた。

今日は教室で矢野と七海が話しをするシーン。

私が席に座っていると矢野が話しかけてくるのだ。

スタート!の声で私達は演技を始めた。

すると突然スタッフの、危ない!と言う叫び声が聞こえた。

近くにいた矢野役の安達さんが、私の手をひっぱって、かばってくれた。

調度私の真上にあった照明が落ちてきた。

このままあそこにいたら、確実に私は大怪我をしていただろう。

周りがざわつき始めた。

その日の撮影は中止になった。

昨日といい誰かがわざとやってるんじゃないか?

スタッフのそんな声が聞こえた。

(佐知子)花音ちゃん大丈夫?マネージャーに連絡しておこうかしら?

佐知子さんが心配そうに言った。

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