第29話

🎐 最後の争い
932
2025/06/23 22:00 更新
兎耳山は楽しそうに、むちゃくちゃな動きで飛び回る。

蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
あんなむちゃくちゃな動き初めて見た
蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
天然のバケモノだな
あなた
柊登馬
柊登馬
そりゃあ獅子頭連史上最年少で頭取になったヤツだからな

桜遥
桜遥
( もっと強くなってやる…もっと、もっと )
あなた
…桜
桜遥
桜遥
んだよ、ていうか見なくて良いのか?
あなた
うん、桜の手当てが先、当たり前でしょ〜
あなた
それに、このケンカ、梅が勝つよ
桜遥
桜遥
んでそんな事言い切れるんだよ
あなた
…さ〜?なんとなく
桜遥
桜遥
はぁ?

桜は呆れたように私の顔を見た。
私は笑い返す。
きっと、梅は勝ってくれる。
なんとなくで、理由なんてないけど、そう信じてるから。

梅宮一
梅宮一
なあ、兎耳山
兎耳山丁子
兎耳山丁子
何?梅ちゃん

梅宮一
梅宮一
"たられば"言ってるうちはしんどいままだぞ
兎耳山丁子
兎耳山丁子

梅宮一
梅宮一
兎耳山、しんどかったな

兎耳山丁子
兎耳山丁子
だから…梅ちゃんの言ってること…
兎耳山丁子
兎耳山丁子
よくわかんないってば!

梅宮一
梅宮一
そうか、分からないか
梅宮一
梅宮一
そんなこともわからないやつにオレは100%負けない

梅の足の下から抜けた兎耳山が梅の服を掴み、背中を蹴る。
が、梅は倒れることはなく、そのまま兎耳山を
殴ろうとするが、兎耳山もそれを避けた。

兎耳山丁子
兎耳山丁子
あれ?おっかしいな
兎耳山丁子
兎耳山丁子
ちゃんと当ててるはずなのに…
梅宮一
梅宮一
軽いんだよ、お前の拳は
兎耳山丁子
兎耳山丁子
は?
梅宮一
梅宮一
なぜだか分かるか?
梅宮一
梅宮一
何も背負ってねえからだ
兎耳山丁子
兎耳山丁子
ホント意味わかんない
兎耳山丁子
兎耳山丁子
軽いだかなんだか知らないけどさ…
兎耳山丁子
兎耳山丁子
倒れるまでやれば同じでしょ
兎耳山丁子
兎耳山丁子
嫌ってほど、浴びせてあげるよ!

兎耳山は言った通り、梅の顎を殴る。
が、やはり梅は倒れない。

梅宮一
梅宮一
だから、効かねえって…言ってんだろ!

そしてそのまま、背中を殴った。

兎耳山丁子
兎耳山丁子
オレは絶対自由になるんだ
兎耳山丁子
兎耳山丁子
邪魔しないで!
梅宮一
梅宮一
お前の言う"自由"ってなんだ?
兎耳山丁子
兎耳山丁子
楽しいってことだよ!
梅宮一
梅宮一
じゃあお前の言う"楽しい"ってのはなんだ?
兎耳山丁子
兎耳山丁子
今みたいな強いヤツとの…ケンカ!
梅宮一
梅宮一
そのわりには楽しそうに見えねえが
梅宮一
梅宮一
お前はお前のことを何も分かっていない
梅宮一
梅宮一
だから満たされないし、"たられば"も言いたくなる
梅宮一
梅宮一
そりゃしんどいよな
梅宮一
梅宮一
同情するよ
梅宮一
梅宮一
だがそれ以上に
梅宮一
梅宮一
そんなヤツがてっぺんになっちまったチームに同情する
梅宮一
梅宮一
理由はなんであれてっぺんになったんだろ
梅宮一
梅宮一
だったらあんな顔…させてんじゃねえ!

兎耳山丁子
兎耳山丁子
うるさい、うるさい、うるさい!
兎耳山丁子
兎耳山丁子
あああああっ!もう!

十亀条
十亀条
…ちょ、丁子
あなた
兎耳山…

兎耳山丁子
兎耳山丁子
いいや…梅ちゃんもいらない
兎耳山丁子
兎耳山丁子
全部いらない

梅のお腹に蹴りを入れ、倒れた梅に馬乗りになり、
何度も何度も殴り始めた。

獅子頭連
おい…あれ、大丈夫なのか?
獅子頭連
なんで反撃しねえんだよ

桜遥
桜遥
何やってやがる!
桜遥
桜遥
100%負けねえなんて啖呵切ったくせにどう言うつもりだ!
楡井秋彦
楡井秋彦
し…死んじゃう
杉下京太郎
杉下京太郎
おい、黙って見てろ
あなた
……桜、にれくん
あなた
梅を信じよう
楡井秋彦
楡井秋彦
桜遥
桜遥

兎耳山丁子
兎耳山丁子
はぁ、はぁ、はぁ
梅宮一
梅宮一
兎耳山、すまん
梅宮一
梅宮一
お前を…追い詰めたかったわけじゃないんだ

梅宮一
梅宮一
そこまで、せっぱ詰まってたんだな
兎耳山丁子
兎耳山丁子
うるさい!
梅宮一
梅宮一
でも、自棄になって全部壊しちまったら…

     ゴンッ!!

梅宮一
梅宮一
これからもずっと…しんどいままだ
兎耳山丁子
兎耳山丁子
うるさいうるさい!

梅からもう声が出ないように、兎耳山が喉に噛み付く

梅宮一
梅宮一
兎耳山大丈夫だ
梅宮一
梅宮一
お前の中にちゃんと答えはある
兎耳山丁子
兎耳山丁子
し、知らない!

梅宮一
梅宮一
ボウフウリンと獅子頭連がモメたときのこと覚えてるか?
梅宮一
梅宮一
結局は勘違い…だったな
梅宮一
梅宮一
あのとき…お前の拳は重かったよ。今よりずっと
梅宮一
梅宮一
あとときのお前はキラキラしてたよ
梅宮一
梅宮一
今よりずっと
梅宮一
梅宮一
あのとき、お前の周りに何があった?
梅宮一
梅宮一
お前の目には何が映っていた?
兎耳山丁子
兎耳山丁子
く…来るな!

梅が兎耳山の頭を優しく両手で支える。

梅宮一
梅宮一
あの時見えていたものを
梅宮一
梅宮一
それがお前自身とてっぺんに必要なものだ
梅宮一
梅宮一
思い出せ兎耳山!

    ゴンッ!!

兎耳山丁子
兎耳山丁子
( 何で皆そんなに楽しそうなの? )
兎耳山丁子
兎耳山丁子
( オレも交ぜてよ )






















兎耳山丁子
兎耳山丁子
あれ?亀ちゃん?鳥ちゃん?
兎耳山丁子
兎耳山丁子
なんでそんな顔してんの?

兎耳山丁子
兎耳山丁子
ああ…オレ…梅ちゃんに負けたんだ

十亀条
十亀条
…ごめん丁子
十亀条
十亀条
オレが丁子を一人にした
十亀条
十亀条
話をしなくてごめん
十亀条
十亀条
答えを一緒に探さないでごめん
十亀条
十亀条
一人にしてごめん

兎耳山丁子
兎耳山丁子
亀ちゃん、オレね…
兎耳山丁子
兎耳山丁子
頭取になったら誰よりも楽しくなれるって本当に信じてたんだ
兎耳山丁子
兎耳山丁子
でも、みんなでバカ笑いしてたあのころの方が楽しかったんだ
兎耳山丁子
兎耳山丁子
オレはとっくに自由だったんだ
兎耳山丁子
兎耳山丁子
でも、それに気づかなかった
兎耳山丁子
兎耳山丁子
それどころか…自分で壊したんだ

兎耳山が十亀の顔を見る。

兎耳山丁子
兎耳山丁子
オレが見えていなかっただけで…
兎耳山丁子
兎耳山丁子
きっとずっと前からそんな顔してたんだね
兎耳山丁子
兎耳山丁子
オレがさせてたんだよね
兎耳山丁子
兎耳山丁子
それでも、オレとみんなを繋ぎ止めてくれてたんだね
兎耳山丁子
兎耳山丁子
ありがとう、守ってくれて
十亀条
十亀条
…ッ..ぐすっ

兎耳山丁子
兎耳山丁子
鳥ちゃんも…ごめん
飛鳥優
飛鳥優
兎耳山丁子
兎耳山丁子
あなたの名前ちゃんのこと、ずっと引きずってたのに気づかなくて
飛鳥優
飛鳥優
…ッ… ( ギュッ

飛鳥は拳を握り、唇を噛み締め、涙を堪える。

兎耳山丁子
兎耳山丁子
ごめん、亀ちゃん、鳥ちゃん
兎耳山丁子
兎耳山丁子
痛かったよね、辛かったよね
兎耳山丁子
兎耳山丁子
ごめんね…ごめん、ごめんなさい

あなた

兎耳山丁子
兎耳山丁子
ありがとう、亀ちゃん、鳥ちゃん
兎耳山丁子
兎耳山丁子
最後くらいはケジメ、つけるね

すると、兎耳山は十亀の元を離れ、
梅のところに歩いて行った。

兎耳山丁子
兎耳山丁子
梅ちゃん、オレは梅ちゃんに負けた

兎耳山はスカジャンを脱ぎ、梅に向ける。

有馬雪成
お…おい、兎耳山…

兎耳山丁子
兎耳山丁子
だから、獅子頭連を抜ける
兎耳山丁子
兎耳山丁子
獅子頭連は梅ちゃんのものだ
兎耳山丁子
兎耳山丁子
みんなをよろしくお願いします!










梅宮一
梅宮一
えっやだよ
兎耳山丁子
兎耳山丁子
え?
あなた
( 梅… )

梅宮一
梅宮一
お前が勝手にチームを賭けた勝負にしてただけでオレはサラサラそんなつもりなかったし
梅宮一
梅宮一
チームデカくするとか全く興味ないし
梅宮一
梅宮一
上だ下だとかめんどくさい
兎耳山丁子
兎耳山丁子
で…でも…
梅宮一
梅宮一
あっじゃあよ今日からオレたちら友達ってことで
兎耳山丁子
兎耳山丁子
え?
十亀条
十亀条
え?
梅宮一
梅宮一
まあだから今日のケンカはあれだ親睦会?みたいな?
梅宮一
梅宮一
みんなも集まってくれてありがとな

兎耳山丁子
兎耳山丁子
ぷっ…はははっはははっ
兎耳山丁子
兎耳山丁子
やっぱり梅ちゃんは面白いね
梅宮一
梅宮一
はい!じゃあ今日は終わり、解散解散!





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性別なんて関係ない
29%
風鈴生のお姉ちゃん
49%
風鈴の我儘姫は桜の守護神
22%
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一番上野に関しては一回アンケート取りました。
多分どれもめちゃめちゃ不定期です。
私の気分次第では全部出します。

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