そんな独り言を呟いてみる
眠れないは今日に始まったことじゃないし
今日みたいに朝日が昇るまで寝れないことも
よくあるし
そろそろ動き始めなきゃ
でも、気だるさが体を布団から離してくれない
時計を眺めながら心と体が葛藤している
時計のアラームがうるさく鳴った
文字盤が揺れてるように見える
止めなきゃ
分かっているけれど、体はいつもながら動かない
ぴーぴーぴーぴー
無情に鳴り続けるアラーム
下から聞こえてくるお母さんの声
朝の眩しい光
全てが私を急かしている
それでも震度してうるさく鳴り続ける文字盤を鏡越しに眺めてることしかできなかった
ピタッ
10分もしたらまた鳴るのに
一時的な平穏が訪れた
そう呟いて目を瞑った
次に目を開けると8時は過ぎていた
ぴーぴーぴーぴー
ピタッ
アラームを止めた
窓を開けると、朝ごはんの匂いがしたり
忙しい通勤の音が聞こえたりと
いかにも8時過ぎの香りがする
学校の準備のために
部屋を出て洗面台へと向かう
顔を洗っている私はふと鏡で自分の顔を見た
準備が終わっていつもみたいに遅刻で学校へ向かう
親はもう仕事に出かけていて家には私一人だった
でも、
外から見る家は大きな窓があって二階建てで、すごいおしゃれ
窓からはピンク色の植木鉢に入った
大きくなりすぎた木が見える
お母さんが水をやったのかな
土はぐちゃぐちゃ
私の心みたいにぐちゃぐちゃ
なんだか親近感わくなー
私なんかと違って実ができてる
ものすごく愚かしいよ
そんなとき私の大好きな人が通っていった
目が合っちゃった
ドキドキが止まらない
あれ?
ちゃんと笑えてるかな?
顔は強張ってないかな?
あの人を見ると顔が化石みたいに固まっちゃう…
えっ!?ちょっ…!?
こっちに近づいてくる
取り繕わなくちゃね
あの人は優しく笑っておはようと返してくれた
性格も良いし、見た目も良いし、
たまに寝坊したりするのも人間らしく好き
完璧だけど完璧じゃない…
だから好きなんだよ
こんな人と話すときは
ちゃんと笑わなくちゃね
私、大した取り柄もないんだし












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!