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第1話

笑うこと
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2025/04/04 10:32 更新
あなた
なかなか寝れないなー
そんな独り言を呟いてみる
眠れないは今日に始まったことじゃないし
今日みたいに朝日が昇るまで寝れないことも
よくあるし
あなた
時間はー
あなた
6時58分
あなた
なかなかですな…
そろそろ動き始めなきゃ
でも、気だるさが体を布団から離してくれない
時計を眺めながら心と体が葛藤している
時計のアラームがうるさく鳴った
あなた
うるさいなぁ
文字盤が揺れてるように見える
あなた
少しは静かにしてくれればいいのに
止めなきゃ
分かっているけれど、体はいつもながら動かない
ぴーぴーぴーぴー
無情に鳴り続けるアラーム
下から聞こえてくるお母さんの声
朝の眩しい光
全てが私を急かしている
それでも震度してうるさく鳴り続ける文字盤を鏡越しに眺めてることしかできなかった
ピタッ
あなた
あっ…止まった
あんなに遠くに置いてあったら動く気も無くなっちゃうよ
10分もしたらまた鳴るのに 
一時的な平穏が訪れた
あなた
学校行かなきゃなー
そう呟いて目を瞑った
次に目を開けると8時は過ぎていた
あなた
あっ…!
はぁ、またやっちゃたよ
ぴーぴーぴーぴー
あなた
分かったわかった、起きますよ
ピタッ 
アラームを止めた
あなた
よしっ!起きるぞー
窓を開けると、朝ごはんの匂いがしたり
忙しい通勤の音が聞こえたりと
いかにも8時過ぎの香りがする
あなた
時計は間違ってないようだー!
あなた
今日も一日頑張るぞーっ!
学校の準備のために
部屋を出て洗面台へと向かう
顔を洗っている私はふと鏡で自分の顔を見た
あなた
しらけた顔…変わってないな
あなた
他の人から見たら昔から何も変わってないんだろうな、良かった…
準備が終わっていつもみたいに遅刻で学校へ向かう
あなた
行ってきまーす!
親はもう仕事に出かけていて家には私一人だった
でも、
あなた
気分は大事だよね
外から見る家は大きな窓があって二階建てで、すごいおしゃれ
窓からはピンク色の植木鉢に入った
大きくなりすぎた木が見える
お母さんが水をやったのかな
土はぐちゃぐちゃ
私の心みたいにぐちゃぐちゃ
なんだか親近感わくなー
あなた
でも、あの木は…
私なんかと違って実ができてる結ばれてる
あなた
こんな考えするなんて…
ものすごく愚かしいよ
そんなとき私の大好きな人が通っていった
あなた
かっこいいな…
あなた
ってあの人も遅刻!?
あなた
あっ…
目が合っちゃった
ドキドキが止まらない
あれ?
ちゃんと笑えてるかな?
顔は強張ってないかな?
あの人を見ると顔が化石みたいに固まっちゃう…
えっ!?ちょっ…!?
こっちに近づいてくる
取り繕わなくちゃね
あなた
お、おはよう!
あの人は優しく笑っておはようと返してくれた
性格も良いし、見た目も良いし、
たまに寝坊したりするのも人間らしく好き
完璧だけど完璧じゃない…
だから好きなんだよ
こんな人と話すときは
ちゃんと笑わなくちゃね
私、大した取り柄もないんだし

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