第2話

真夜中と太陽
120
2025/04/04 10:31 更新
あの人の笑顔はすごい優しいな
中身がある…
優しさがこもってる
私は!?笑えてるのかな…?
口角は多分上がってる
でもいくら頑張っても中身は空っぽだから…
君といても埋まらない…好きなのに
あの人の笑顔がそれまでも見透かしてたらどうしよう!!
あの人の右隣にいられるのはすごい嬉しい
でも…私は色々なことがぐるぐるとして人から見られ方ばかり気にしてる…
私の胸はきゅうって締め付けられて…
どうしようもないくらいわからなくなった
この感情は
あなた
きゅうくらりん
馬鹿みたいな独り言を呟いたさて恥ずかしくなった私は走り出してその場を離れてしまった
こんな日々が何日も続いた
違うのは目覚ましをちゃんと取れる位置に置いたのと、
数時間は寝ていること
朝は毎日あの人に会うわけではないこと…
とある日の夜
自室で振り返りをしていた
あなた
今日も良くなかったな…
あなた
笑顔も空っぽだし
あなた
今は…あの人に会いたいから毎日起きてるけど…
あなた
例えば、それがなくなって
朝起きる理由がなくなったら?
実際あの人に好かれているわけでもないし…
むしろ苦手意識持たれてるから…
あなた
はぁ… 
なんか嫌なことばっかり…
あなた
もう…
ぴーぴーぴーぴー
あなた
もういいよ…
嫌われてるし…起きる理由だって一つもないし
ぴーぴーぴーぴー
あなた
うるさいって!
あなた
寝てないんだから…
またあなた時計の文字盤を見てたんだから…
あれ?あんなに遠くに置いたっけ?
仕方ない…
あなた
ほっ!
起き上がってアラームを止めようと…
した…
でも…アラームを止めようとしたところで
また代わり映えのない辛い、苦しい、そんな一日が始まるだけ…
気がつくと私は一歩一歩と後退りしていた
あなた
ちゃんとしなくちゃ!
アラームを消して声をかけた
あなた
アラーム君、また明日もよろしくね
今日もいつもみたいに準備して家を出た。
今日はあの人も遅刻みたい
また目が合って近づいてくる
ドキドキするのも変わらない
あなた
おはよう
笑顔でこの言葉言って、
中身のある笑顔が返ってくるのもいつも通り
あの人は何か考えてから言った
「今日も笑顔元気で可愛いね」って
そう言って彼は急ぐからという表情で走っていった
あなた
ふぅ…
良かった…ちゃんとそう見えてたんだ
嬉しいとかの前に安堵が出ちゃった
あなた
こんな私…
それから何事もなく学校は終わり、家に着いた
あなた
ただいまー!!
学校終わりの私はすぐテンションが高い!!
ニコニコしてるけど中身がないのは変わらない
でも、普段が明かりのない真夜中なら今は太陽が出てる昼くらいは明るいの!!
部屋に戻ると西日が差し込んでいた
なんとなく窓辺に座った
そうすると昔の、楽しかった頃の記憶がふと蘇る
あなた
眩しすぎるよ…
あなた
西日の向こう側にあるみたい…
どんな楽しい気持ちも、明かりのない真夜中の気分になった私の前ではヒビだらけの眩しい物にしかならなかった
どんなに明るかったとしても少しのきっかけで、一瞬にして真夜中になる…
そんな、私のことが大嫌い
昔の写真の目が、顔が、たくさんの人々が訴えかけてくる
お前には幸せはふさわしくない、と
あなた
恐ろしいよ…、

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