“孤独”
私にはとてもピッタリな言葉
それでいて___________
とても
憎い言葉
別に1人が寂しいと思ったことはない
だが____心の奥底で湧く、何処か不思議な心の何処かに穴が空いたような__________
そんな気分だった
両親が殺された
私を引き取ってくれた叟眞さんも殺された
_____目の前で。どれも
まるで…アイツが
“君は不幸の元凶だ”
と囁いているかのようにも思えた
そして__________
今度は
私が私の手で
掛け替えの無い“親友”を殺した
そこからか
もう全てがどうでも良くなって
でもふと思い出した
彼との_______“黒磯”との
約束を
…つくづく思う
当時16だった私たちに一体何が出来るというのか
でも黒磯は諦めなかった
いや、違う
_________“諦められなかった”んだ
“約束”という名の
“呪縛”に囚われたから
今私のしている事は…黒磯の望んだ世界なのか、?
……いや
私まで彼の_______
彼と、彼の親の“呪縛”に囚われる必要は無い
言ってくれただろう…
“応援する”……と
…ならせめて
黒磯。私は私のやりたい事をやるよ
大丈夫。きっと黒磯も気にいるさ
だから
見ててよ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!