〜〜街の中心〜〜
【ut視点】
銃声、火花、刃の軋み――。
戦場は言葉を許さない。
ただ一歩遅れれば命を落とす。そんな極限の中で、鬱先生は防戦一方ながらも、明らかに“変わり始めていた”。
コンタミが楽しげに銃を回す。
その心の叫びが、身体の動きへと転化していく。
もはや本能的とも言える回避と反撃。
教え子たちを守るため、街を守るため、そして――自分の過去の罪を償うために。
みどりくんの短剣が瓦礫の影をすり抜けて、鬱先生の肋の間を狙う。
らっだぁが低く問いかける。剣を構え、煙の中からじりじりと距離を詰める。
僕は歯を食いしばりながら応戦する。
ギィィィィン!!
金豚きょーの二刀の剣と、鬱先生の変形した右腕のブレードがぶつかり合う。
火花が飛び、互いに反動で距離を取る。
きょーさんの目がギラリと光る。
言いかけて、鬱先生の脳裏にグルッペンの言葉が蘇る。
> 『君は“戦うため”に作られたんじゃない。……“守るため”に存在している。』
その言葉が、心を強く支える。
ドンッ!!
鬱先生の左腕が再び変形し、鋼鉄のような盾へと姿を変える。
弾丸を受け止め、刃を受け流し、銃口を弾き返す。
レウクラウドの連続射撃も、コンタミの誘導弾も、ことごとく受け止めていく。
レウクラウドが苦々しく歯を食いしばる。
みどりくんが眉をひそめながら短剣を構える。
そして、らっだぁが剣を地面に突き立てるように構え、スッと息を吸う。
一瞬の静寂。
らっだぁ運営の全員が、動いた。
包囲網のように展開される連携攻撃。
上から、横から、下から、射撃と斬撃が一斉に鬱先生に襲いかかる。
鬱先生はそのすべてを受け止める覚悟で、地に足を踏ん張った。
ドガガガガガガッ!!!
爆発。光。鋼と鋼の衝突。
生身の人間では到底耐えられないほどの圧力によって高校に飛ばされる。
けれどその中で、ひとつだけ揺るがない光があった。
それは、鬱先生の瞳。
“破壊”ではなく、“守るための力”として――その光は、強く、静かに輝いていた。
もうすぐ死にそうなので沢山投稿していきます。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!