第27話

27話
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2024/07/03 17:44 更新
今日は初めてのクリスマス。今年は神様も味方してくれてて、24日が土曜日。ちゃんと準備して大ちゃんと過ごす事ができる。

外でディナーっていうのもまだ恥ずかしいし、僕達が付き合い始めた頃には人気の所は予約も埋まってるから、今年はお家でクリスマスすることになった。

そして、僕は朝からケーキ作りと格闘している。
スポンジケーキは昨日の夜焼いて、今までで1番上手くできた。
流星
あれ?ホイップクリームうまく絞られへん。スポンジ完璧なのに。
間にいちご入れるために切ったスポンジもなんかちょっとガタガタになっちゃったし、やっぱりそんなに上手くはできない。でも、愛情やしとか思いながらクッキーにチョコで字を書いてるとコンコンとドアがノックされた。
西畑
流星。
流星
えっ。大ちゃん何で?
西畑
ちょっと早いけどデートしよ。
流星
ごめん、今、取り込み中。
西畑
また、ケーキ食べてるん?
流星
違う。
西畑
カフェのマスターがクリスマスやしスペシャルランチ作ってくれるって。
流星
えっ、食べたい。でも、待ってあと30分、できれば1時間待って。
西畑
大ちゃん、お腹空いてる。なぁ、お部屋入ってもいい?
流星
ダメ。絶対に。
西畑
わかった。じゃあ、準備できたら教えて。
流星
うん。
それから慌ててどうにかケーキを完成させて大ちゃんと2人でカフェに向かった。
西畑
あー、お腹空いた。スペシャルランチってどんなのやろ?
流星
あのマスターなら、メガ盛りとかになりそう。
西畑
アハハハ、確かに。めっちゃ食いしん坊やもんな。
大橋
はい、いらっしゃいませ。こちらにどうぞ。
流星
わー、何かかわいい。
そこはクリスマスカラーでテーブルセッティングされてて、お客さんは僕達以外にいなかった。
西畑
何かすごいけど、これどうしたん?
大橋
やっ、せっかくのクリスマスやし、2人が末永く幸せでありますようにって気持ちを込めて。
流星
えっ?
大橋
2人上手く行ったんでしょ?
西畑
あっ、うん。
大橋
だから、僕からのクリスマスプレゼントです。だから、今日は貸し切り。
流星
マスター、ありがとう。
大橋
じゃあ、ちょっとずつ料理出していくな。まずはこれで乾杯して。
流星とグラスを合わせると前菜にスープ、サラダ、魚料理に肉料理、パンにチーズにデザートまで高級料理店みたいな料理がドンドン出てきた。
西畑
何か、高級レストランのディナーみたい。
流星
本当、こんなパーカーで来るんやなかった。
大橋
いいんよ、くつろいでくれたら。
西畑
マスター、ホンマにありがとう。
大橋
やっ、趣味みたいなもんやし。それに言ってなかったんですけど、僕、西畑さんのファンなんです。あんな素敵な小説書く人に恋人がいないっていうのも不思議やったし、恋愛がすべてではないですけど、西畑さんに幸せになってもらいたかったんで。
流星
大ちゃん、泣いてる?
西畑
だって、こんなんずるいやん。
流星
でも、本当にありがとうございます。一生忘れません。なんせ、僕の初めての恋人とのクリスマスやし。
大橋
ええなぁ。俺も誰かいい人おらんかなぁ。
流星
マスターはいい人やしきっとすぐ見つかりますよ。

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