第519話

何も起きないのではなく起こせない
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2022/10/23 10:38
熊本への旅行の旅を見てて...ニヤニヤしながら考えた小説です
手を出したいけど我慢してるりょうくんと手を出して欲しいけど我慢してるてっちゃんのりょうてつです、長いです...ここしばらく書いてなかったのでそのお詫びと思って頂ければ幸いです
そして結論....手は出してませんし、何も起きません
二人揃ってモダモダしてます
リクエスト貰った小説も書いていきたいです
てか、書きたいやつが在りすぎて...何処から手を出そうか迷っている....
誤字や文脈が変でも暖かい目で見て行ってください...
最近...オチが同じ過ぎて飽きられないか心配してます....








旅行の旅、だから当たり前にホテルも取った
ご飯を済ませてから部屋に入って、部屋の光景を見て目を見開いて冷や汗を垂らしてしまう
てつや『ベッドが....近過ぎる.....、』
いやいやいや待て待て待て、確かにホテルの部屋を取ったのは隣で同じように目を見開いて小さくうわ...と声を漏らしている一緒に旅行していた相手のりょうではなく俺だけども、しっかりホテルのベッドはツインにしたはずだ
前に一度、ダブルベッドが二人で一個ずつのベッドだと思って予約したらシングルベッドよりもデカめの...まぁそれがダブルベッドとやらで、そのベッドが部屋に一つだけ設置されていて...
『お前ツインとダブル間違えたろ...』としばゆーに遠い目で言われたことがあった失敗談がある
......あのあと仕方ないから二人で寝たけど、ダブルベッドといえ成人男性男二人はキツかった、広さがもっと欲しい...なんて思いながらしばゆーに布団を剥ぎ取られたので何ももかけないで寝た俺
てつや『旅行のプランほとんどりょう任せだから、ならホテルは俺が取る!って胸張ったけど....いやマジで、ツインのベッドを取ったのは確かだ!!!』
何度も予約画面は確認した、だから失敗はしていない
ただこれは、ベッドの距離が近いだけであって.....
これもうダブルベッドと変わらんやん、めっちゃピッタリベッドくっついてますやん
普通にキャーッてなってゴロゴロ出来るもん....りょうの前ではしないけど、恥ずかしいから
あぁこれならば部屋を分ければ良かった、面倒くさくて一部屋でツインで良いや、って思った俺を殴りたい
てか、てかこれさ......これさぁ、....
てつや『.....何も、起きないわけなくない?』
一瞬だけりょうの方をチラリと見た俺は、視線に気づかれる前にすぐにまたベッドや部屋の中の方へと視線を戻す
別に、別に...そういうことしたいわけじゃないし...りょうもそんなことしないだろうとは思うけどっ!!!ちょっとは何かされるんじゃないかと期待してしまっている俺....
こんなこと考えてるなんてバレたら、りょうに引かれるだろうな....
でもこれじゃあさぁ、狙ってこの部屋取ったとも思われてそうで.....
旅行は明日も控えている、だのに...その、.....そーいうこと、するとか......///
りょう「てつや?どーした??固まって...体調悪いのか?」
てつや「っ、?!わ、悪くないよどこも!」
りょう「そう?でも顔赤」
てつや「へ、部屋がっ!暑いからかな~~~なはは!!///それに、ほ、ほら今日外も暑かったし!!!」
りょう「え?さっき寒いとか言ってたのに...忘れたの??」
じと、とりょうに目を細められ見つめられる
てつや「な、何でもねぇから!!ほんとに!!!」
顔を覗き込もうとしてくるりょうを押し退けて、俺は奥側のベッドを陣取り、荷物をドサッと乱雑に置いた
てつや『.......知られたくないな』
俺があんなこと考えてたとか、知られたくない....一番...///




寝る前にサウナとか行ったりそのときにカメラ回して尺を伸ばしたりと時間を過ごして、ついに就寝時間になった
りょうと話し合って明日は八時にホテルを出ようということになった
現時刻一時....うーん、早い
今から寝ても七時間...けど編集をしなければいけないから四~五時間程度しか寝られないであろう
てつや「うぇ、編集したくない」
りょう「したくないなら日頃からしておくべきだね」
てつや「俺はりょうと違って暇じゃねーの」
りょう「俺も暇じゃないっての...文句言う暇あるなら手を動かしな、いつまで経っても終わらないよ」
りょうの言うことは正しい、俺は大人しくパソコンを立ち上げて編集をすることにした
りょうと隣り合わせで編集をしている
その状況ですら、今は落ち着かない
そんな状況今まで何度もあったのに....
一~二時間もすれば、互いに編集も終わる
明日早いし、終わらせたいのも山々だが、ここで一旦区切ろう
りょうは手持ちの編集を終わらせているし、俺もほとんど終わらせているし状態だから、問題はない
りょう「てつやエロ動画とか見て夜更かししないでね」
てつや「うるさいやい!!」
りょう「www」
見るわけないだろそんなもの、俺はムッとしたから布団大袈裟に動かして中に潜った
りょうは電気を消してから、布団に潜る
明日早いから、りょうもすぐに寝るだろう
俺は寝れそうにない、...しばらくしてから布団から顔を出して、天井を見つめた
てつや『.......何もなかった...』
当然と言えば、当然...か
俺が勝手に期待をしていただけだ
変に隣で寝るのがドキドキするのは俺だけだし、意識して体を火照らせるのは俺だけだろう....
一人じゃあきっと物足りない...だから無理矢理にでも寝るしかないな
りょうの方を見れば、目を閉じてもう寝ている...
そんなに観光はしてないけど、移動続きで疲れたり、明日のために早い就寝に入ったのだ
さっきまで編集してたのに...俺はそのせいもあって目が冴えて寝れないのもある
俺は体を少しだけ起こして、りょうのベッドの方に体を動かす
ベッドが近いだけあるな、すぐりょうのそばに行ける
寝てる姿だけでもカッコいいとか、腹立つ...
寄って寝たら怒られるかな?明日早い、暑い...とか言って...はは、あり得るな
何か悲しくなってきた...体も火照るけど、今回ばかりは仕方ないな
うっすらと弧を作る口元をりょうの頬に持っていき、キスをした
てつや「お休みりょう...」
また今度、...動画抜きで甘えられるときに甘えよう
俺は暑くて赤い頬を手に触れて、りょうが起きる前に自分のベッドに戻ってまた布団に潜る
今度はもっと深くに潜ろう、さらに体が暑くなるだろうけど、恥ずかしさを押し殺すにはちょうど良い
キュッ、と目を閉じ、キュッ、と口元を引き締めてからドキドキうるさい心臓と火照って仕方ない体を無視して寝ることにした
寝られると良いな...明日というか...今日は時間通りに目覚め良く...起きれると、良いな.......
そんなこと無理なのは分かる、もしかしたら寝られないかもしれない
でも今は眠たくなくても寝たいから、これ以上体が暑くなるという事実を考えないで必死に目を閉じて布団に潜り続けた.....





りょう『........危なかったぁ、』
てつやはもう寝ただろう、少しだけ顔を出して吐息を立てている
さすがに潜り続けることはしないみたい、...まぁ、寒いとは何度か口にしていたが布団もかけているし、その暑さには勝てなかったところだろう
俺は体を起こして、顔を手で覆った
りょう「....可愛いことしてくるなぁ、マジで」
そんなにすぐ俺が寝たと思った?バッチリ起きてたよ
狸寝入り、とかじゃなくて...目を閉じて寝に入るのを待っていたときに横からモゾモゾ何かが動く音がしたから、目を閉じながら様子を伺っていただけで....
てつやに頬にキスされたのも知っている、起きていたからだ
にしても、こんな可愛いことされて俺が平常でいられるわけでもなく
何なら最初から....この部屋をてつやと初めて足を踏み入れたときからその気はあった
大したことない、ベッドが近い...それだけの理由で....
りょう『まずいなぁこれは....』
思わずうわ.....、と声を漏らしたのはてつやにも聞かれたはずだ
ダブルベッドで一緒に、寝るのとは違い、シングルで一人ずつ乗るのはそうなのだが...何せ距離が近い
マジで間とかないくらいベッド同士がくっついている
りょう『何か起こしそうだわ俺....』
てつやと二人旅、....一体いつぶりだろうか
いつだって誰かしらがいて、大抵は東海メンバー全員での撮影込み旅行だったり、プチ日帰り旅行だったりが多かった
だからこうして、久しぶりの旅行の旅がてつやと一緒に行けて嬉しかった
だからだろう、俺も色々そういう気を募らせていた
けど今回はプライベートじゃない、撮影のため...旅行の旅だ
手を出してしまったら簡単にたかが外れそうで、だから必死こいて抑えていたのに....
りょう「......俺もまだまだだな」
こんな少しのことで抑えが利かないのだから
スッとてつやの方に手を伸ばす
オレンジと黒のツートンカラーのふわふわ髪を撫でると、ピクッ、とちょっとだけ動いた
可愛い、...そんなことでさえそう思えてしまう
寝返りを打って、俺の方を向いて寝るてつや
無意識かな?俺の方に寄ってるのが可愛くて仕方ない
これならダブルベッドでさえ良いと思えたが、....さすがに明日も観光かつ撮影が残っているからダメだ...
あぁでも俺も男だ、無防備で寝ている恋人...しかも俺と同じその気で...それを抑えて、寝ているとなると...手を出しそうなる
りょう『何も起きないんじゃなくて、何も起こせないんだよ.....』
勘違いはしてほしくない、俺だってお前を求めている
お前のその気持ちを知って嫌がらないし、...引いたりなんか絶対しない
けど、万が一....嫌がられてしまったらと思うと....
てつやの頭を撫でていたら、モソモソ体を動かし始める
起こしたかと思って身構えたが...どうやら寝返りみたいな感じで動かしただけだった
布団も剥いで、隠れていた顔から下も露になる
俺はてつやの顔に近づいて、軽く覆い被さる体型になってから....てつやの口にキスをする
りょう『これくらいで我慢してくれ.....』
口を離せば、心なしかてつやの顔が綻んだ気がした
良い夢でも見てるんだろうな...なんて考えてたら、てつやの口元が小さく動いた
てつや「りょう......」
りょう「っ、..!」
俺の名前を呼ぶてつや、起きては...いない
寝言、だろう....
りょう「...てつ、」
てつや「りょ、う.....すき、」
りょう「!!.......お前さぁ...」
俺ですらキスで我慢しようとしたのに...あーあーあー......
りょう『完全なる生殺しですね.....これは』
さすがに寝ているてつやを無理矢理起こしてする気にもなれない、...例えシたくてもね?
りょう『.....頑張りますか、』
俺もベッドに体を預けて天井を仰ぐ
俺の方を向いて寝るてつやは幼い顔をしていて可愛い
りょう『あぁぁクソッ、勘弁してくれ...』
一瞬でも気を抜けば手を出してしまいそうなので...俺もてつやと同じように強引に目をつぶって寝ることにした
りょう『......旅行終わったら...だな、』
そんなことを考えながら、てつやに対して欲情している俺は必死になって眠りにつくことにした....





てつや『あぁ......結局無理矢理寝たけど...寝不足だなちょっと、....それに、りょう...やっぱ、手とか...出してくれなかったなぁ....って、何まだ考えてんだ俺...///それよりも、りょうにバレてないよなほっぺにチュウしたこと....///』
りょう『あのあとてつやが無意識に引っ付いてきたり俺の名前呼ぶから理性との狭間で揺れてあんま寝られなかった.....てつやの寝顔も可愛過ぎるし...キスだけでよく俺我慢出来たわ、てかしたんだわ俺...』
『『ナニか起きて欲しかったなぁ....////ナニか起こしたかったなぁ.....はぁ、.....』』
お互いの心、お互いに知らず
旅行終わりで存分にイチャイチャしたとさ

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