第4話

あの人と彼
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2026/03/21 07:00 更新
起きるとベットにいた。
体中が痛くてびっくりするとともに
目が乾いていてしぱしぱさせていると
起きていた彼はやっと起きた俺に微笑んで
さっさと片付けを始めた。
⋯でも、手の、光が、視界の邪魔をする。











「ねぇ、それ、」










とまで声が出るけど、だめ。と言うように、
思うように声が出せない。
彼は聞こえていないのか、シャワーを浴びに
行ってしまった。











⋯あれって、あの、指輪?
そんな、彼に限って、あるわけ、ない、?
あの人と同じみたいに、無視、されるの、?
また、離れちゃうの?
嫌、絶対嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、
嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、
嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、⋯












ねぇ嫌だよ、どうしてそんな酷いことするの?
みんな、みんな、なんで俺を見てくれないの?
















朝まで寝れなかった。
今日も、朝から収録があるのに。
彼は俺がシャワーを浴びている間に
帰ってしまったみたいで、虚無感だけが
俺を支配した。
漠然と死にたくなってきて、自傷するための
カッターを探したけれど、無くて、
自分で首を締めようとした。
でも、体は死にたくないようで何をしても
死ねなかった。





⋯だんだん明るくなっていく部屋が
憎らしかった。










──ピーンポーン











とチャイムが鳴って、
ふらつきながら誰かも確認せずに
乱れたバスローブのままドアを開けた。





「おはよ、京本」




深刻そうな顔をした北斗が立っていた。
びっくりしてしまって、
思わずドアを閉めようとすると北斗の長い足が
邪魔をする。




「⋯入ってもいい?」





笑を貼り付けたような笑顔で聞かれて、
何も考えずに首を縦に振っていた。





「で、急に訪れてしまって申し訳ないけど、
なんで貴方はここにいるの?
家があるのにホテルに来たのは何故?」





早口で話す北斗に答えるために口を開いても
はくはくと口を動かすだけで、
怪訝そうな顔をされてしまった。






「はぁ、じゃあ俺から話すね、ここに来た理由」






ベットに腰掛けていた北斗は
徐に立ち上がり、俺を抱き締める。
すると、首筋に唇が触れてベットに
押し倒される。
夢にまで見たこの光景は
現実のこととは思えなくて、
北斗に身を委ねることしか出来ない。









「昨日はお楽しみだったんでしょう?
⋯なのに俺に触れられてもなにもしないのね」








え、?今、なんて言ったの、











「聞こえてきたの、貴方の嬌声が。」






「バレてないとでも思った?
⋯あはは、その顔結構いいじゃない」















唖然とする俺と、北斗の余裕そうな顔が
明るくなった部屋に照らし出されていた。



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