第4話

後悔と心
2,262
2022/03/19 15:56 更新
ヨンジュン
ヨンジュン
前にボムギュが撮影の時に拾ったぬいぐるみあるよな…?
ボムギュ
ボムギュ
…?
ヨンジュン
ヨンジュン
ほら、俺がすっごい可愛いって言ってたお気に入りのやつ
ボムギュ
ボムギュ
あ…!もしかしてあの小さいクマのぬいぐるみですか?
ヨンジュン
ヨンジュン
そう。あれを貸してくれない?
ボムギュ
ボムギュ
いいですけど…どうしてですか?
ヨンジュン
ヨンジュン
俺、あんま覚えてないんだけど
ヨンジュン
ヨンジュン
夢の中でスビンに会った時に…






ヨンジュン
ヨンジュン
スビンの腰元にあのぬいぐるみが付いていたんだよ
ボムギュ
ボムギュ
…え
ヨンジュン
ヨンジュン
どこかで見た事があるって思った
ヨンジュン
ヨンジュン
あのぬいぐるみだったんだよ
ボムギュ
ボムギュ
あ、確かに俺と会った時もスビニヒョンぬいぐるみ持っていたかも……
ヨンジュニヒョンに渡しておきます…!
ヨンジュン
ヨンジュン
おうさんきゅ
ヨンジュン
ヨンジュン
このぬいぐるみ色々調べてみるわ
ボムギュ
ボムギュ
はい…お願いします!
俺は記憶があるうちに片っ端から全て調べあげた。
仕事がない代わりのこの時間は俺とパソコンとのにらめっこ対決になっていた。













でも、いくら経っても情報は得られなかった。
ヨンジュン
ヨンジュン
くそ、やっぱ無いか…。
行方不明に関する情報はあったが、夢の中の関連性はゼロに等しかった。















俺はふとボムギュから借りたクマのぬいぐるみを手に取る
ヨンジュン
ヨンジュン
このぬいぐるみ…ネットで探しても無かったし…結局何も分からないままか…
真ん丸な瞳に少し傷がある身体。
俺は前からこのぬいぐるみに愛着が湧いていた。
なんだか守ってあげたくなるような感覚だった。







ヨンジュン
ヨンジュン
ふあ〜眠っ…
久々のパソコンとのにらめっこで俺の目は限界だった。
ブルーライトカットのメガネでも長時間はきつい。




俺は目を休める為にも少し眠りについた。


















ヨンジュン
ヨンジュン
っ!
ヨンジュン
ヨンジュン
ここは…
独特な植物の匂いに俺は目を覚ました。




俺はまたあの森に入っていた。
手や足の感覚を脳に全て意識させながら確認する……
やっぱりこれは夢という曖昧なものじゃない。






二度驚く暇も無い俺には「スビンを探す」それだけを考えながら、より森の奥へ足を踏み入れた









左右を確認しながら奥へ進むとあんなに眩しかった光が消えていき、霧のような場所に変わっていった
ヨンジュン
ヨンジュン
スビナー!!!!どこだよ!!!
あっさりと見つけた1回目とは違い、人の気配を感じられずに俺はただただ森を歩く





ヨンジュン
ヨンジュン
スビナー!!!!
ヨンジュン
ヨンジュン
スビナーー!!返事しろよ!!!
ヨンジュン
ヨンジュン
スビッ……
 





スビン
スビン
…………………
探し歩いていると奥の方で大きな木に座り込んでいるスビンを見つけた。

俺は駆け足でスビンの元へ向かった。



ヨンジュン
ヨンジュン
スビナ!!!!!!!!
スビン
スビン
……ヒョン…?
ヨンジュン
ヨンジュン
はぁ…はぁ…もうっ…
俺は見つけた喜びと今までの寂しさが押し寄せ涙が出そうになりながらスビンを抱き締めた。
ヨンジュン
ヨンジュン
ばっか!!!お前…もうなにしてんだよ…
スビン
スビン
ヒョンっ……なんで…また……
スビン
スビン
………………
スビン
スビン
………僕、もういいんです……
ヨンジュン
ヨンジュン
…?
スビン
スビン
僕はヒョンと一緒に居れない。
ヨンジュン
ヨンジュン
……なんでよ
スビン
スビン
………………あれ、
スビン
スビン
…ヒョン、そのぬいぐるみ…
スビンの目線の先に向けると俺の手の中で握られていたあのクマのぬいぐるみだった。
ヨンジュン
ヨンジュン
?、なんで俺…持ってるんだろ…
スビン
スビン
……………
スビン
スビン
ヒョンは、僕の事…
スビン
スビン
どう思っているんですか?
ヨンジュン
ヨンジュン
え、?
スビン
スビン
僕…ヒョンといて幸せだったけど…
スビン
スビン
ヒョンは幸せだった?
いきなりのスビンの問いに俺は言葉を詰まらせた。





分かってる。






本当は「好きだ。幸せだ。」って伝えるべきだ。
スビンと一緒に居て幸せじゃない時なんて無かった。毎日が安らかで楽しい。







なのに俺はすぐに言葉を発する事が出来なかった。
きっと後悔するって分かっているのに。
スビン
スビン
………………
スビン
スビン
はぁ…ヒョン…
ヨンジュン
ヨンジュン
っ…ちょっと待ってよ…
スビンは溜息をつきながら今にも泣き出してしまいそうだった。
スビン
スビン
僕は充分待ったよ…
ヨンジュン
ヨンジュン
…?
スビン
スビン
ヒョン、もうここに来ないで。
スビン
スビン
僕だけが
スビン
スビン
…ヒョンのこと…
スビン
スビン
好きだった…んだね…
また視界が暗くなり、そして前回よりも濃く霧にかかった様にスビンが消えていく。
ヨンジュン
ヨンジュン
待って…!スビナ!!!!!!!
ヨンジュン
ヨンジュン
スビナ!!!!!!!!!!!!









ヨンジュン
ヨンジュン
…………………
窓の外から聞こえる雀の鳴く声と共に俺は目を覚ます。


後悔と不安と色々な感情で俺はぐちゃぐちゃだった…





















あれ、俺…誰の事言ってるっけ…

プリ小説オーディオドラマ