夏輝と氷牙は神殿に向けて歩き始めた。
目視できるので、道がわからなくてもら何とか近ずける。
一瞬ドキッとする。
なぜなら半人半神という単語に、夏輝は心当たりがあった。
_____幸雅真だ。
幸雅真が半人半神だということは機密事項。特殊制圧隊と特殊物体特務本部の上層部しか知らないし、知ってはいけないことなのだ。
それをこの新人エージェントに打ち明ける訳にもいくまい。
やがて、森に出てきた。
ザワザワザワ
ザワザワザワザワ
ザアザアザワザワザアザアザワザワ
夏輝は薙刀を呼び出した。
夏輝に何かが高速で飛んでくる。
しかし夏輝は全て叩き落とした。
声が、どこからともなく聞こえてくる。
またも何かが飛んでくる。
今度は、氷牙に向かっている。
氷の壁を生み出し阻む。
本命は、油断した後に放った攻撃だった。
氷牙は動けなかった。
ぎゅっと目をつぶった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。