第5話

一休み
21
2021/07/27 07:39
息吹 氷牙
息吹 氷牙
…ハッ!
少しして、氷牙は目覚めた。
息吹 氷牙
息吹 氷牙
(僕は一体…確か、あの光に飲み込まれてから…)
名取 夏輝
名取 夏輝
目ェ覚めたか?
息吹 氷牙
息吹 氷牙
あ、貴方は!…えと、誰でしたっけ?
夏輝は不服そうな顔をして答えた。
名取 夏輝
名取 夏輝
…特殊制圧隊隊員、名取夏輝。次は無いからな。特殊物体特務課所属なら覚えとけ。
息吹 氷牙
息吹 氷牙
すいません!自分、要領悪くて…
名取 夏輝
名取 夏輝
いやいーよ、俺は最近入ったばっかだもんな。
息吹 氷牙
息吹 氷牙
ありがとうございます…。
あの、ここは…
名取 夏輝
名取 夏輝
俺にも訳がわからない。目が覚めたらここに居たんだ。
息吹 氷牙
息吹 氷牙
目が覚めたら…ということは、名取さんも僕と同じですね!
名取 夏輝
名取 夏輝
いや違う。
お前は光に飲み込まれてここに来たが、俺はあの光から逃げ切った。
氷牙は目を見開いた。
息吹 氷牙
息吹 氷牙
あ、あれから逃げ切ったんですか!?一体、どうやって…!
名取 夏輝
名取 夏輝
いや、幸雅のお陰だよ。…俺1人で逃げても逃げ切れそうだったけど、あいつのお陰で俺はより確実に逃げれた。
息吹 氷牙
息吹 氷牙
隊長さん…。そういえば、隊長さんは!
名取 夏輝
名取 夏輝
あいつも、飲み込まれたよ。
息吹 氷牙
息吹 氷牙
そんな、隊長さんまでも…
氷牙は特殊制圧隊最強と謳われる男までも、やられてしまうなんて。と、言わんばかりの顔だ。
名取 夏輝
名取 夏輝
落胆してる暇はねぇぞ。お前と対峙して、確信を得た。光に飲み込まれた仲間たちは、皆ここで操られてる。
息吹 氷牙
息吹 氷牙
…はい。僕もです。
名取 夏輝
名取 夏輝
まぁつまり俺らのすべきことは…
息吹 氷牙
息吹 氷牙
全員ぶっ飛ばせばいいんですね!
氷牙がキラキラした目で真面目にそんなことを言うので、夏輝は笑いがこらえきれなかった。
名取 夏輝
名取 夏輝
ブフォッ
お前、面白いな…!
息吹 氷牙
息吹 氷牙
え、えぇ…!?自分、何か変なこと言いましたか!?
名取 夏輝
名取 夏輝
いやまぁ大方あってるんだけど。情報を集めることも忘れずにな。
息吹 氷牙
息吹 氷牙
あ、そっか!
この世界は一体何なのか。どうすれば脱出できるのか。はたまたこの世界そのものが変えられてしまったのだろうか。
そして、あの神能寺とやらはどうすれば倒せるのか。
名取 夏輝
名取 夏輝
分からないことが多すぎる。
名取 夏輝
名取 夏輝
その為にも、自分の目で見て、自分で考えるんだ。
息吹 氷牙
息吹 氷牙
お、おぉ…✨
氷牙は目を輝かせる。その目には尊敬の気持ちでいっぱいだ。
名取 夏輝
名取 夏輝
いやおぉ、じゃねぇよ。お前特殊物体特務課エージェントだろ?しっかりしてくれよ。
息吹 氷牙
息吹 氷牙
あ、はい!頑張ります!!
名取 夏輝
名取 夏輝
ところでお前。
息吹 氷牙
息吹 氷牙
はい?
名取 夏輝
名取 夏輝
お前の苗字…息吹だよな?
息吹 氷牙
息吹 氷牙
はい。
名取 夏輝
名取 夏輝
…いや、なんでもないわ。
息吹 氷牙
息吹 氷牙
え!?そう言われると気になるじゃないですか!教えてくださいよ!
名取 夏輝
名取 夏輝
いや、俺の考えすぎかもしれん。すまん。
息吹 氷牙
息吹 氷牙
えぇー…
名取 夏輝
名取 夏輝
ほらもういくぞ。もう充分休めただろ。
息吹 氷牙
息吹 氷牙
え、あっはい!行きましょう!!
名取 夏輝
名取 夏輝
次はー…さっき見えた神殿を目指すか。
檸檬
檸檬
どうも!作者です!!
檸檬
檸檬
気を付けてるつもりなんですが、吹き出し多すぎますね…文少ないっすねぇ…

プリ小説オーディオドラマ