オールドによってようやく二人は機嫌良くなったというのに、そこへジンが来てしまい、二人の機嫌は分かりやすく減少した
だが任務と言われれば、止めることはしない。止めることは、とだけで、文句も機嫌も言うし減らすが
ギャイギャイと声を荒らげるキャンティと、静かに怒るコルン。その二人の態度に、ジンはイライラとした様子で貧乏揺すりする
それを見てオールドは、小さくため息を吐いた後、Commandを告げた
素直に言うことを聞いてくれた二人をちゃんと褒めるのも忘れずに、オールドはジンを連れて任務の場所へと向かう
その間もジンはイライラとしていて、機嫌が悪そうだったのだが、車に乗った途端にオールドの唇を奪った
ジンの髪を掴み、後ろ側へ引いて顔を離させたオールドは、ジンの突然の行動に首を傾げる
それに抵抗するように顔を近づけようとするが、髪を持たれたままであるため、それが叶わずジンは涙目になっていた
オールドはゾクリ、と背筋に電流のようなものが走るのを感じていた。それは、Dom特有の支配欲なんかが関係しているのかもしれないし、彼の元々の性格かもしれない
確実なのは、こうしてグチャグチャに成り果てたジンを見て、愉悦を得ているということだった
だって、あのジンが。たった一人のDomを独占したくて堪らなくなって、こんな可愛らしい暴挙を起こしたのだ。こうなってしまうのは仕方ないと、オールドはその目を三日月形に歪める
オールドの言葉に、ジンの瞳から等々一筋の涙が溢れてしまっていた。彼はSudをSud dropしないギリギリにまで不安にさせてしまうのが得意のようだった
両手を伸ばして、そう口にするジンは、まるで抱っこをせがんでいる子供のようだった
ぎゅっと抱きしめて、穏やかな声でそう返すオールド。それにジンは何も言わなかったが、ゆっくりとその背中へと腕を回した
「Sudはズルいなぁ」と、更に強く抱きしめた













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!