家に帰ってからは速攻でいただいたアルバムを開封した。
中にはトレーディングカードが2枚、10曲入りのCD、そして映像特典として歌の収録やカバー写真などの撮影風景が入っていた。
ふたつのトレーディングカードのあなたのアイドル名は、生で見たのと同じくらい、いやそれ以上な可愛さだった。
俺は思わず見とれてしまい、いつの間にか口角が上がっていた。
女の子は誰でも可愛いけど、こんなに見とれてしまったのは初めてかもしれない。
早速CDを聞いてみることにした。
CDラジカセにCDをセットし、曲を流す。
その第一声を聞いた俺は思わず目を見開いて、びっくりした。
透き通るような艶やかな声、甘いのにしつこくない優しい歌声。
深みのある暖かな低音、透明度の高い天使のような高音。
初めて聞いたあなたのアイドル名の歌声はまさに"美"そのものだった。
これが、虜になるということなのだろう。
あなたのアイドル名の歌声を聞いただけで、俺の心臓はドキドキしている感覚があった。
今までは有名なんだなーってくらいにしか思っていなかったが、この歌を聴いてさらにあなたのアイドル名のことを知りたい、そう思えた。
俺は自身のInstagramを開き、あなたのアイドル名のアカウントを探した。
俺は思わず目を丸くした。
なぜなら、あなたのアイドル名のフォロワーが500万人を超えていたからだ。
こ、こんな数字なら世界からもフォローされてるってことだよな…?すごすぎねぇか!?
もうほぼ世界的アイドルとなっていたあなたのアイドル名。
投稿を見てみると、あなたのアイドル名の非日常なものが多かった。中には宣伝のものもあった。
あなたのアイドル名が撮る写真はどれも美しく撮られていた。
あなたのアイドル名の優しさが写真にも現れてる、ってか。
たった少し曲を聴いて、インスタを見ただけなのに、俺の心は完全にあなたのアイドル名に惹かれていた。
こんなに素敵なアイドル、初めて見たかもしれない。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。