はるが書いた遺書。
2人とも元気?
これ読んでるってことは今頃僕はいないかな?
書くことってあんまないんだね(笑)
じゃあ1つだけ。
俺がいなくなったからって無理したらだめだよ!
ちゃんとキャパオーバーしないように考えるんだよ!
そして
辛かったらいつでもこっちにおいで。
溜め込んじゃだめ、約束ね?
俺は屋上の柵を前に、ボソッと呟いた
~太我達が前のバンドの時代~
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俺は屋上の柵に足をかけた。
------達也目線------
ギィー,ガチャ
ドアの開いた音がした。
その瞬間何か嫌な予感がして、俺は家を飛び出た。
そこには屋上から飛び降りようとしている、太我がいた。
まばたきをしたその瞬間、俺の視界から太我が消えた。
ドサッ
不穏な音が辺り一帯に響きわたった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。