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第14話

心配事
百合花
百合花
春奈ちゃん、大丈夫?   今朝から元気ないみたいだけど……
1時間目と2時間目が過ぎた頃、あたしの席までやってきたのは百合花。

百合花の心配そうな表情をみてハッとした。今日一日ずっとぼーっとしてる。
春奈
春奈
元気、元気だよ!
あたしはあははって笑ったけど、自分でも分かるくらいカラ元気だ。

上手く立ち回れない自分が嘆かわしい……。
百合花
百合花
もしかして、昨日何かあった……?
ぎくり。

笑っていた顔が思わず引きつった。
春奈
春奈
何かって……?
百合花
百合花
その、先輩といざこざとか。もしくは陽太くんから何か聞いたとか……
春奈
春奈
先輩とは何もないよ
そう、言葉通り“何もない”。
ケンカとかもないし、キスだってまだだ。
春奈
春奈
陽太から何か聞くって、あいつ何か言ってた?
百合花
百合花
あっ、いや……
珍しく百合花がしまったって顔であたしから目を逸らした。
百合花
百合花
何も聞いてないならいいの
春奈
春奈
あたしの事で陽太、なにか言ってたのね?
百合花もあたしとさほど変わらない。反応がとても素直だ。

今だってびっくりした表情で、ひたすら明後日の方角に目を向けている。
春奈
春奈
気になるじゃん。あいつ、なんて言ってた?
百合花
百合花
えーと……その……
春奈
春奈
なに?   もしかしてあたしの悪口とか?   もしくは先輩の事悪く言ってたとか
それならあり得る。そう考えるとムカついてきた。

昨日の事いい、陽太のくせに。
百合花
百合花
そんなんじゃないよ!   陽太くんはそんな事一言も言ってない
春奈
春奈
あ、そう……
突然ガバッと前のめりでそんな事を言われたもんだから、あたしは思わず後ずさった。

百合花にパクリと食べられる想像をしながら。
百合花
百合花
……本当はね、陽太くんに口止めされてるんだけど
春奈
春奈
なにを?
百合花
百合花
私も悩んだんだけど、春奈ちゃんの事が心配だから……
春奈
春奈
だから、なにが?
なにが心配なの?   陽太は一体なにを百合花に吹き込んだの?

気まずそうな表情で、とても言いにくそうにする百合花。

あたしはそんな彼女が口を開くのをもどかしく思いながらも待った。
百合花
百合花
ちょっとここじゃなんだから、場所移動しよう。そこで話すね
意を決した様子で百合花は立ち上がって教室を後にした。
春奈
春奈
(そんな改まった話なの……ちょっとなんか、怖いんですけど)
なに言われるんだろう……そんな心配をしつつ、あたしは百合花の後を追った。