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第36話

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2025/03/10 12:00 更新




あなたの愁斗からの呼び名が目を覚まして数日、俺は活動の方が忙しくなりあまり顔を出せないでいた。







たまたま数時間だけ空きができたから1週間ぶりに顔を出す。
愁斗
久しぶり
あなた
あ、お久しぶりです




思い出していないか....






あなたの愁斗からの呼び名のよそよそしい返しになんとも言えない笑顔を作ってしまう。
愁斗
体調はどう?
あなた
元気ですよ!リハビリも順調です!
愁斗
そっか...




話しづらい





元々あなたの愁斗からの呼び名はフレンドリーな性格だったから話せば返してはくれるもののやはり壁を感じてしまいまるで前のあなたの愁斗からの呼び名では無いみたい。
愁斗
あのさ...敬語やめない?
愁斗
よそよそしくて嫌だ...
あなた
あー...うん..わかった...





俺がそういったことで会話は途切れてしまい、無言の時間が過ぎていった。
あなた
あのさ...
愁斗
ん?



ようやく口を開いたのはあなたの愁斗からの呼び名の方で2人になって初めて自分から話してくれたことに嬉しさを覚えた
あなた
ずっと考えてたんだけどさ、私たちって付き合ってるんだよね..?
愁斗
うん...そうだけど...
あなた
今私が何も覚えてない状態で付き合っていくのって愁斗くんにとっても辛いことなんじゃないかな...?
愁斗
え...?
あなた
だからさ、別れない...?




たしかに...





俺はもちろんずっとあなたの愁斗からの呼び名のことを好きだけどあなたの愁斗からの呼び名は俺を今はなんとも思っていない。






その状況で付き合っていて意味があるのだろうか...







別れたくはない。







けど、このまま付き合い続けるのはあなたの愁斗からの呼び名にとっては嫌なことだろう。








少し沈黙の時間が過ぎ俺は『うん、わかった』と頷いた。
愁斗
じゃあ、俺帰るね
あなた
うん、来てくれてありがとう。
愁斗
今日まで約5年間ありがとう。大好きでした。
愁斗
幸せになってね。
愁斗
じゃあバイバイ。
あなた
うん。バイバイ。




2人で向かい合ってその瞳を見ると涙が溢れそうで苦しかった。






部屋を出る前にそっとあなたの愁斗からの呼び名の額にキスをしサヨナラをした。










俺はこの時病室の1粒の涙に気づかないでいた。









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