第140話

*140.
35,438
2020/05/05 02:29
〜 亮太 side 〜

山口 雅 (ヤマグチ ミヤビ)
山口 雅 (ヤマグチ ミヤビ)
グスッ…、俺…、

ギュッと、ポチを抱きしめる。

少し震えてる…、当分治らないだろうな、
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
もういいよ。ポチ…もう大丈夫。
山口 雅 (ヤマグチ ミヤビ)
山口 雅 (ヤマグチ ミヤビ)
グスッ…亮太ッ…先輩には言わないでッ…ヒック
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
ッ…分かった。

ーー
ーーー


ポチが落ち着いてきた頃、ピンポーンとインターホンが鳴る

山口 雅 (ヤマグチ ミヤビ)
山口 雅 (ヤマグチ ミヤビ)
ッ…
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
ポチ、座ってろ。俺が出てくる、

ガチャッと、ドアを開ける。

先輩の弟
先輩の弟
ッ…あれ…、

相手が慌てて表札を確認している。
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
ッ…どうした、
後ろから少し、ポチに服を引っ張っられる。

ッ…こいつか。
先輩の弟
先輩の弟
ポチくんいますか
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
いねぇよ。
先輩の弟
先輩の弟
チッ…、分かりました。写真、兄貴に見せてもいいんだねって、伝えておいてください。じゃあ、それだけでーす。
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
待て、
先輩の弟
先輩の弟
はぃ、?
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
どんな写真か見せて欲しい
先輩の弟
先輩の弟
…ふ、いいですよ。ほら、あいつこんなk((

相手が携帯を俺に突き出して見せつけて来てくれたから

ひょいっと奪い取るが簡単だった。
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
うん、よく撮れてる。消しとくな、
先輩の弟
先輩の弟
なッ…
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
複製とかしてないよな?…あー、
そんなかしこい頭してねぇか。
先輩の弟
先輩の弟
か、返せよ!

相手に携帯を返すと、

相手はフォルダを見て悔しそうにしている。
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
そんなガキみたいな事して楽しいか?
先輩の弟
先輩の弟
ッ…た、楽しいよ、
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
どんなとこが楽しいんだ
先輩の弟
先輩の弟
ッ…
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
早く、言えねぇの?
先輩の弟
先輩の弟
…なんなんだよお前!
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
ポチの友…あー、親友?
先輩の弟
先輩の弟
あいつゲイだぞ、
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
で?
先輩の弟
先輩の弟
は、はぁ!?気持ち悪いだろ!
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
ふ、それお前が言うの?笑
先輩の弟
先輩の弟
な、なにが…
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
お前にとって気持ち悪いと思ってる事、昨日お前からポチにしたんだろ?
先輩の弟
先輩の弟
ッ…
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
別に広めたきゃ広めろよ、お前もシたって言いふらしてるようなもんだからな。
先輩の弟
先輩の弟
ッ……////

相手が唇をかみ締めている。
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
やるならもっと賢くやらねぇと。ふ、
お前、友達は?親は、
先輩の弟
先輩の弟
か、関係ねぇだろ
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
まだ作れてないのか、共働きか、
先輩の弟
先輩の弟
ッ…だったらなんなんだよ
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
兄貴の事好きなんだな
先輩の弟
先輩の弟
ッ…!
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
ポチにとられて寂しかったんだろ、
先輩の弟
先輩の弟
ッ…

小学校の時の俺もそんな気持ちだったよ。

まぁ…良かったな、俺みたいにならなくて、
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
取り返しのつかない事したら、
兄貴から見放されるぞ
先輩の弟
先輩の弟
ッ…だって、
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
こんな変な行動力あるなら友達作れ
先輩の弟
先輩の弟
ッ…、
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
大丈夫。
先輩の弟
先輩の弟
ッ…ポチくんに…ごめんって、
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
あぁ、俺から伝えておく。
先輩の弟
先輩の弟
ぃ、いるんだろ、どうせ
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
お前は謝りたいかもしれないが、ポチはお前の顔すら見たくないと思うぞ。
先輩の弟
先輩の弟
ッ…、
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
いいから帰r((
先輩
先輩
◯◯、何してんだそこで
先輩の弟
先輩の弟
ッ…ぁ、兄貴…
先輩
先輩
部活終わったから、雅に会いに来たんだが、
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
ッ…ポチは…
先輩の弟
先輩の弟
ごめん兄貴、俺のせいなんだ
先輩
先輩
…、?
先輩の弟
先輩の弟
昨日、兄貴より先に公園行って…ポチくんに酷い事した…、だから
山口 雅 (ヤマグチ ミヤビ)
山口 雅 (ヤマグチ ミヤビ)
先輩、来てくれたんですか(ニコッ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
ッ…ポチ、出て来なくてもいi((
山口 雅 (ヤマグチ ミヤビ)
山口 雅 (ヤマグチ ミヤビ)
俺、ほんまにただの体調不良なんで…昨日はご飯行けへんくてすみません、
先輩の弟
先輩の弟
なッ…なんでだよ!違うだろ!
山口 雅 (ヤマグチ ミヤビ)
山口 雅 (ヤマグチ ミヤビ)
ッ…
先輩
先輩
ッ…み、雅、

先輩が、ポチの手を掴もうとするのを俺が止める。
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
松井 亮太 (マツイ リョウタ)
今は、俺が面倒見るんで、
山口 雅 (ヤマグチ ミヤビ)
山口 雅 (ヤマグチ ミヤビ)
先輩には俺が元気なとこ見せたいし、えへへ、また今度遊びましょ ♪
先輩
先輩
ッ…分かった。
先輩の弟
先輩の弟
ッ…ポチくん、ごめん、ほんとにごめん
山口 雅 (ヤマグチ ミヤビ)
山口 雅 (ヤマグチ ミヤビ)
ッ…ま、またね…苦笑

ー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ー



しばらくの間、ポチが俺の家に泊まることになった。

家に居ても、何も出来ないからな 笑


そして、ポチが学校に行けるようになったのは約3日後。

もう、手を触れても抱きしめても震えなくなった。


弟が先輩に全部打ち明けていたらしい。

だから先輩もポチに気を遣って会う回数を減らした。

そうしてポチは少しづつ元通りになっていった。


と思っていた。

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