日暮れの 茜色に染まる ブランコ
淡く 銀色に煌めく 滑り台
寂しそうに ポツンと佇むベンチ
琥珀の瞳の奥に 、 太陽に反射した 輝きが
虚空を見つめて 宙にとける
二人で乗ってみたものの 、
明らか 俺の方が 上にいる
あっきぃは下で 、 俺を見上げながら 微笑む
落胆するあっきぃも 、 そこまで 傷ついた様子もない
ごく 当たり前かのように 項垂れている
また 俺の顔を見て 、 くしゃり と笑った
わけも分からず 急に 言われたその言葉に
ただ ただ 動揺を隠せない俺
そんな 俺を見て 、 あっきぃは 目を伏せた
最後 呟かれた言葉は 地へとあたり 、
俺の元に届くことはなかった
動かないままのシーソーを置いて
俺らは 家路を辿った
あれから 数日間
あっきぃは 体調を崩していた
咳も多いし 、たまに 血も吐く
苦しそうに 咳き込むその姿が いたましくて
俺はただ 、 あっきぃの看病を必死にしていた
けど 、 いつかは 限界を迎えて
あっきぃは 病院へ入院することになった
akside
半ば 締め出されるように 病室のドアを閉めた
いや 、 俺が あの空間に いたくなかったから
かもしれない
柔らかくもない その 白いベッドに飛び込んで
見慣れない 天井を見上げた
───── 俺 、 死ぬんだ
ぷりちゃんと 、もっと 一緒にいたかった
もっと 笑ってたかった
二人で いたかった
俺もう 、
▷ 1日













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。