第14話

13話(過去編 zm③)
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2025/05/24 07:00 更新
あなたの下の名前(カタカナ)
もっと下から攻撃して!
あなたの下の名前(カタカナ)
重心が安定してない!
あなたの下の名前(カタカナ)
腕だけじゃなく、体全体を使って!
zm.
(スパルタすぎるやろッ……!)



 あれから数カ月経った。

 あなたの下の名前(カタカナ)と一緒に色々な所へ行き、
 その場所であった人達を助けていく。
 迷子の子供を探してほしい、とか
 買い物の手伝いをしてほしい、とか……。

 基本的に簡単なものが多いが、
 時には商人から街道の近くにいる盗賊を
 倒してほしいという依頼もある。

 そして、空いてる時間には
 読み書きや計算などを教えてもらったり、こうして
 あなたの下の名前(カタカナ)に稽古をつけてもらっているが……。



 中々にスパルタである。

 恐らく、彼女は俺がギリギリ死なないくらいで
 調節しているのであろうが。
zm.
(ちょっとでも気ぃ抜いたら大怪我や……!)






zm.
はあっ、はあっ
あなたの下の名前(カタカナ)
今日はここまで、お疲れ様
あなたの下の名前(カタカナ)
だんだん強くなってきたね、その調子だ
 自分自身でも分かる、数カ月前よりも
 確実に強くなっていることを。

 だからこそ、一つだけ
 どうしても気になることがある。
zm.
……なぁ、なんで俺に殺しをさせてくれないん?
 __そう、あなたの下の名前(カタカナ)は人殺し関係のものは
 俺から徹底的に避けている。

 それこそ、盗賊達を倒してほしいという
 依頼は彼女一人でこなし、
 俺は離れた所から見ているだけだ。

 別に、スラム出身である俺からしたら
 死体なんて見慣れたものであるし、人を殺める
 ことに対して躊躇いもないし覚悟も出来ている。
あなたの下の名前(カタカナ)
……ただ単に私のエゴだ
あなたの下の名前(カタカナ)
君の手を汚さなくて済むのならその方がいいだろう?
あなたの下の名前(カタカナ)
……まぁ、そのうちその時が来るさ。覚悟を決めとけよ
zm.
そんなもん、最初から決まっとるよ
あなたの下の名前(カタカナ)
そうか
 そう話す彼女は
 少し悲しそうに微笑んでいた。









 そして、その時は意外にもすぐに訪れた。


 __しかしながら、
 その出来事は昨日のことのように鮮やかで、
 今も尚脳内にこびりついている。

 それは、とある夜だった。

 数日前に盗賊の目撃情報が入っており、
 こうして街道の近くで見張っている。

 ただ、どこか
 嵐の前の静けさのような感じがする。



 そんなことを考えていた時、
 暗闇の中に氷のような殺気が走る。
zm.
……ッ!、投げナイフ!
あなたの下の名前(カタカナ)
囲まれてるな……
 気づけば20人程の盗賊達が、
 絶対に逃がさまいと
 俺達の周りを取り囲んでいる。
あなたの下の名前(カタカナ)
ゾム、私が隙を作るからその間に逃げろ
 そう言いながら、手首を切りつけ
 血を出し武器を作りだす彼女。
zm.
いや、俺だって戦えるで!
あなたの下の名前(カタカナ)
相手はかなりの手練れだ。君の最初の相手にするにはきついだろう
あなたの下の名前(カタカナ)
シロ、ゾムを連れて街まで行ってくれ。いいな?
シロ
ニャ!
 あなたの下の名前(カタカナ)は敵に向かって駆けだしていき
 複数人に切りかかる。

 その間に、シロについて行って
 ここから抜け出そうとする。

 速さには自信があったが……
???
っ!捕まえたぞ!
zm.
クソッ!離せやッ!
 敵の一人に捕まってしまった。

 隠してあったナイフで敵の首元に切りかかるが、
 掠っただけで致命傷にはならない。
あなたの下の名前(カタカナ)
ゾム!!
 あなたの下の名前(カタカナ)の声が聞こえた刹那、
 グサッという嫌な音がする。


 彼女がいる方に目を向ければ__














 __彼女の胸に敵の剣が突き刺さっていた。
zm.
…………は
 俺、のせい、じゃないか……?


 俺が、簡単に敵に捕まったから……?




 俺がもっと、うまく動けてたら……。




 俺が自責の念に駆られている一方、
 あなたの下の名前(カタカナ)は薄笑いを浮かべていた。
あなたの下の名前(カタカナ)
はは、これで殺せたとか思ってるんだ?
???
は、はぁ?お前、心臓貫かれてるんだぞ!
???
これで死なないなんて、
あなたの下の名前(カタカナ)
吸血鬼を殺す方法、知らないんだ





あなたの下の名前(カタカナ)
__頭と心臓の同時破壊だよ


 あなたの下の名前(カタカナ)は胸に刺さっていた剣を
 引っこ抜くと、後ろにいた敵の首を刎ね落とす。

 どこから取り出したのだろう、
 突然空間から血液パックが出てきたと思えば
 彼女はそれを飲みながら敵をなぎ倒していく。


 彼女が動けていることに敵が呆気にとられている
 今がチャンスだ。


 俺のことを捕まえている奴の首元に
 躊躇わずにナイフをすべらせる。

 今度こそ、確実に。



 __初めて人を殺めたという感触。

 それに臆することなく次の標的へと駆け出す。
zm.
(__急がなきゃ、なぜなら、)
 本当の吸血鬼を殺す方法は__












 周りに盗賊達の屍が重なっている。

 結局、俺が殺せたのは三人だけ。
 後の全てはあなたの下の名前(カタカナ)が倒してくれた。


 急いであなたの下の名前(カタカナ)の元へ駆け寄る。
 膝から崩れ落ちる彼女をギリギリで支える。
 胸からはポタポタと血が流れ
 呼吸も弱々しくなっている。
zm.
ご、ごめんッ……俺のせいで……
あなたの下の名前(カタカナ)
……ッは、ゾム、は悪くない、よ……
 苦しそうに、だがそれでも俺を安心させる
 ために彼女は弱々しく微笑むが、
 ごぼり、と口から血が溢れる。
zm.
俺の血でええから、はよ飲んでくれ……!
 服をずらして首元を差し出す。
あなたの下の名前(カタカナ)
……ごめ、ん。ありがと、ね
 俺の首元に彼女の歯が立てられ、
 ぷつっとした痛みが走る。
zm.
(……ッ、間に合った、よな?)
 首元に走る痛み、もしくはあなたの下の名前(カタカナ)を
 死なせてしまっていたかもしれない
 という恐怖心からだろうか……、
 少し体を震わせながらぼんやりと考える。



 吸血鬼を殺す方法は、
 頭と心臓の同時破壊の他にもう一つある。


 それは、大量出血。

 吸血鬼にとって血は
 一番重要だといっても過言ではない。
 傷ができて後で治るといっても
 大量に出血してしまえば、たとえ不老不死とも
 呼ばれる吸血鬼であっても命に係わる。
zm.
……良かった、ホンマに……
あなたの下の名前(カタカナ)
……はは、これくらいじゃ死なないって……

 彼女は優しく俺の頭を撫でる。
 それでも、俺の恐怖心は拭えなかった。



 __この手で他人の命を奪うこと以上に、

 自分大切な人の命が失われてしまうことに。
雪花火
雪花火
え~……
雪花火
雪花火
更新をサボってしまい大変申し訳ございませんでした(土下座)
雪花火
雪花火
来月になれば更新頻度、もう少しあげれるかと……!

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