🦋 side
朝
楽屋のドアを開けた瞬間、心臓が変な跳ね方をした
いる。
ジョンウがもう来てる。
スマホを見ながら座っていて、俺に気づくと顔を上げた
普通の声。
普通の顔。
なのに、
昨日の電話が頭をよぎる
『おやすみ、ルトや』
…無理。
意識するなって方が無理。
なんかぎこちない
自分でも分かる。
ドヨンがニヤニヤしながら言う
即否定。
その横でジョンウが笑う
声が少し柔らかい
それだけでまた落ち着かなくなる
ストレッチ中
隣に座った瞬間
肩が触れる
昨日と同じ距離
でも今日は違う
触れたところが妙に熱い
小声。
やっぱり
即答してしまった
一瞬、ジョンウが驚いた顔をする
そのあと少し笑った
短い言葉
なのに空気が変わる。
その様子を少し離れた場所から見ていた影。
🐯 side
小さく笑う
嬉しそうで。
でもどこか寂しそうな目。
誰にも聞こえない声だった──


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。