俺は昔から身体が弱かった
だから兄も姉も母も皆
心配してくれた
父はあまり帰ってこなかったから
優しい人のか厳しい人なのか
俺は知らなかった
迅兄さんはこうして優しくしてくれる
そんな優しい迅兄さんが
目の前で殺された
父が俺の目の前に黒い刀を向けてくる
殺される
それだけが俺の頭に過った
置いていかないでよ
その瞬間
俺の周りに黒いモヤが出てくる
そのモヤは段々と形になり
"数々のチェンソー"へと変化した
チェンソーは空中に浮き
大きな音を出しながら刃が回る
俺は父に腕を引っ張り抱えられ
3人から離れさせられた
チェンソーは消えていた
必死に叫んだ
俺は父に気絶させられ
そこからの記憶は無い
俺は散々守られてたのに
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!