・中華兄弟
・台湾メイン
・病み…??
…いつからだろう
胸の左側がずっと痛むようになったのは
あの煌びやかな場所に立つあいつを見るたび、
僕の心は小さく削られていく
「やっぱりあの子はすごいねぇ!!」
「それに比べて、君は…」
「もっとあの子を見習ったらどうなんだい??」
「聞いてるの??失敗ばかりしてないで役に立ったら??」
…言われなくても解ってるよ
あの子より僕が劣ってることなんて、僕が一番知ってる
だから頼むから比べないでほしい
ううん、もう…
あいつが眩しい顔で声をかけてくる
その圧倒的な光が、今の僕にはただただ痛い
頼むから、もう構わないでよ…
左側が痛いから…
昔から、あいつとの間に何となく差を感じて生きてた
だけど負けたくなくて、追いつきたくて、…
僕は必死に背伸びしていたんだ
「台湾、次の外交の件だけど…
やっぱり君じゃなくて中国に頼むことにしたよ」
「ごめんね、君の提案じゃ力不足なんだ」
「あっちの意見を聞いてみるよ」
A、B、C、D、E、F、G……
どの選択肢を選ぼうと、結局は失敗のほうが多くって
周りの期待に応えようと動くたびに
「やっぱりダメだ」って突きつけられる
ズシャア!!
体と心と、両方に怪我をしちゃった
今した怪我よりも、
胸の奥が痛くてたまらないよ…っ
擦りむいた膝を見つめながら、ぽつりと呟いてみる
だけど、そんなのおまじないにもならない、
そう頭のどこかで冷めた自分が笑っている
意味なんてない
そんなこと思っても、
何の足しにもならないことくらい知ってる
…ゆっくりと視線を下ろしてみた
地面に落ちていく水滴が見えて、
いつの間にか自分が泣きだしていたことに気づく
こんなに苦しくて惨めなら
誰かにトドメを刺されたら、
どれだけ楽だろう
…いっそのこと、…
…ああ、そうだ
僕は、くらべられっ子
最初からずっと、くらべられっ子なんだ
そんなこと、誰に言われなくたって
とっくに知ってるよ??
僕がどれだけ大切にしてきた歴史も、
必死に守ってきた誇りも。
あいつの巨大な光の前では、
全部「ちっぽけで無意味なもの」って
馬鹿にされる運命なんだって
だから諦めたよ??
もう、ぜんぶ諦めたんだ
だから、お願いだから、…
…なのに、どうしてだろう
目を閉じると、
昔の記憶がじんわりと浮かんできては消えていく
あいつと一緒に笑い合っていた頃の夢を見るなんて
こんな時にまで思い出すなんて…
ほんのちょっとだけ、少しだけだけど
昔は偽りのない、ありのままであいつに
向き合っていた時間があったはずなんだ
V、W、X、Y、Z…
どんな陣営に属してみても、
結局は僕の失敗ばかりが目立つようで
「またトラブルかい??」
「最初から中国に頼んでおけばよかったよ…」
あれ……??
良くなろうとして必死に頑張れば頑張るほど、
状況は悪化しちゃったな…。
全てが暗く感じる
…暗いのって怖いな、…って
そう思ったら、恐怖で身体一つでさえ
動かなくなってしまった
傷つかないように、自分の感情にぎゅっと蓋をして
あんなに大好きだった文化も、大切だった誇りも、
全部霞んで見えなくなっていく
そうやって自分の世界に閉じこもろうとした時
ふと視線を上げると
僕のすぐ隣で
あいつが堂々と
自分の大きな旗を掲げていた
世界の真ん中で輝くその圧倒的な姿に
僕は目が眩みそうだった
…ああ、そうだ
僕はくらべられっ子
それでも、こうやって惨めに息をして生きている
何一つ期待に応えられず、
大した結果も出せないくせにさ??
あいつの影に隠れて、図々しく生き延びているんだ
苦しくて、情けなくて、
…自分の吐く息すら嫌気が差して
僕は自分の手でぎゅっと口を塞いだ
静かに瞳を閉じる
視界からすべての光が消えて、
世界が真っ暗になった
…ああ、これで
一生交わることのない平行線から、
ほんの少しだけ交差して。
こんな苦しい思いをするくらいなら
自分の心も、感情も、
全部自分の外側に置いていってみようか??
やっぱり怖くて、
そんなことできっこない
僕は最初から、くらべられっ子
そんなこと、言われなくたってとっくに知ってるよ
自分の命が尽きる最期の日まで、
僕が報われることなんて絶対にないってことも、
最初から全部解ってるんだ
だから、もう僕にさ…
僕のことは、
こんなに傷ついて苦しむことになるくらいなら
自分が最初から「いらない子」だってこと、
最初から教えてほしかったよ
あんなに憧れていたあいつのことも、自分のことも
暗闇の中で膝を抱える僕の前に、
不意に強い光が差し込んだ
暗闇を破って現れたあいつが、
僕の肩を掴んでまっすぐに見つめてくる
あいつの力強い言葉が、
冷え切っていた僕の心にぐさぐさと突き刺さる
…そうだ
あいつの言う通りだ
僕は勝手に怯えて自分で自分を
傷つけていただけだったんだ
溢れ出した涙とともに、
止まっていた息が一気に吐き出される
ずっと暗闇で息を止めて、震えていた僕を
あいつは力いっぱい、温かく抱きしめてくれた
ぎゅっと重ね合わされる手と手。
暗闇を抜けて、二人はしっかりと手を繋いで歩き出した
素晴らしき本家様
ツユ様
く/ら/べ/ら/れ/っ/子
…一度没ったから書き直し☆
ヹ、ちょっと、ちゃんと書くからぁぁぁぁ!!
追記:50の質問、まだまだ受け付けています!!
誰か質問をください…まじで(泣)












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。