玄関から出ると、扉の前でチーノが待っていた。
俺は正直びっくりした。
まさかチーノが家にまで来るとは思わなかった。
俺は平静を装いそう言ったが、久しぶりにチーノの顔を見て安心してしまい、
緩んでいた涙腺がついに崩壊してしまった。
急に泣き出した俺を見たチーノは慌てて俺に駆け寄り、
と俺の背中をさすりだした。
チーノいつもはこんなに優しなくいんやけどな。
なんで今日はそんなに優しいんや。
いつもなら、いつもなら「何泣いとんねんw」とか言ってからかうのに。
俺はついに涙が止まらなくなりその場に蹲った。
チーノは俺が落ち着くまで俺の背中をさすってくれた。
そして俺が事情を話し終わるまで黙って聞いてくれた。
俺の話を聞いた後、チーノは悔しそうな顔でそう言った。
俺は必死で叫んだ。
チーノにそんな顔をさせたくなかった。
本当に俺は情けない。
不甲斐なくまた涙が出る。
チーノは俺の顔を見て、
そして抱きしめて優しく言った。
その日から俺たちは二人で行動するようになった。
不思議なことに、二人で行動している時はクラスメイトに表立っていじめられることは無くなった。
陰湿ないじめ(無視など)は続いたが前よりストレスを感じることが減り、俺はもっと早くからこうしていればよかったと思ったほどだ。
それになにより、前のように学校でもチーノと一緒にいることが出来て本当に嬉しかった。







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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!