そして迎えた赤ちゃんの初めての誕生日。
「1年、あっという間だったね」
「うん......しんどい時もあったけど、幸せだった」
「.....来年も、きっと幸せだよ」
「なんでそんな自信あるの?」
「だって俺がいるから」
「.....それは、言いすぎ(笑)」
「いや、本気なんだけど?」
そう言って、彼はろうそくに火を灯した小さなケーキを持ってきた。
「君がママになってくれて、本当に良かった。....ありがとう。いつも、がんばってくれて」
私は涙があふれそうになって、代わりに赤ちゃんのほっぺにちゅっとキスした。
「ありがとうは、こっちのセリフ。
私に"家族"をくれて、ありがとう」
その夜、3人で撮った写真は、リビングの真ん中に飾った。
そこには、
泣き笑いでボロボロだけど、
愛おしさで満たされた、私たち"家族”の形が写っていた。
𝐍𝐞𝐱𝐭······▸












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!