第2話

Chapter 2
313
2019/03/15 12:21
大学生になって、周りが急に色気付き始めた。

少しでも容姿のいい人を見つければ、積極的に食事やデートに誘う。

少しでも周りから自分の恋人がいいように見られたくて必死になっていた。

私も興味がないわけではなかったから、誘われた食事やデートには断らずに行っていた。

中には、自分のものにするために、大学生になって覚えた「お酒」を使う人もいた。
実際それでうまくいっている人たちも沢山いたわけだから、特に口出しはしなかったけど、私はいいようには思ってなかった。

リュウ
あなたちゃんは、どういう人がタイプなの?
あなた
うーん…男らしいとか、かな?
リュウ
そうなんだ。俺とかどう?(笑)
あなた
どうなんだろ?(笑)
正直、自分のタイプなんてわからないし、今まで人を好きになったこともあまりなかったからこういう手の質問には困る。

同じ大学の、同じ学部のリュウくん。

学部自体は人数も多いから、仲良い子以外では接点なんてほとんどない。


そんな私に友達が紹介してくれたのが彼だ。

リュウくんはもちろん、彼女作る気満々!って感じで、ほかの大学生と同じような手を使うことを考えたのか、居酒屋に連れてこられた。

お酒はそんなに強くないけれど、ここでリュウくんの思うように流されたくないと思った私はうまくごまかしながらなんとかやってた。
リュウ
俺、お酒強いんだよね
あなた
へえ、私お酒あんまり飲まないんだ。すごいね!
リュウ
あんまり酔っ払ったりとかしないんだよ
それは、見栄張りなのか本当なのか。

1時間もすれば分かることだった。

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