すごいー!!!
まさかのスタンプこの短時間で21いただきました🥹🥹
皆さんのお気持ちしっかり受けとりました!
感動しております参加してくれた方、
本当にありがとうございました💙
ではでは、続きをどうぞ!
*******続き*******
ナースはほっとしたように顔を上げる。
白石が小さくつぶやく。
少し考えるようにしてから
そう答えた。
するとーー
ナースが、思った以上に驚いた顔をする。
白石はその反応に、一瞬戸惑った。
ナースは少し身を乗り出して言う。
白石の動きが止まる。
ナースは続けた。
言葉が、すっと耳に入ってくる。
けれど、すぐには理解が追いつかなかった。
白石は、少しの間そのまま立ち尽くした。
頭の中で、昨日のLINEのやり取りが
ゆっくりと巻き戻される。
『明日なら時間が空くかもしれない。緋山に伝えとけ』
あの、何でもないような言い方。
一つ、引っかかる。
白石の中で、
何かが、かちりと音を立ててはまった。
さっきのナースの言葉。
“頭を下げてシフトを代わってもらった”
“明日休みなのに、それも変わるからって”
――そこまでして。
点と点が、ゆっくりと線になっていく。
“たまたま空く”んじゃない。
“無理やり空けた”んだ。
なのに、それを一切見せずに。
あくまで、“ついで”みたいに。
思わず、笑ってしまう。
さっき、
呼んでもいないのに突然来たこと。
電話に出ろ、と言ったこと。
藍沢の行動が全部、繋がる。
限界なのも分かっていて。
でも、
本人が頼る性格じゃないことも分かっていて。
だからこそ、ああいう形で。
けれど同時に。
白石は小さく肩をすくめて、
もう一度、ふっと笑った。
ぶっきらぼうな言い方。
素っ気ない態度。
それでいて、
一番必要なところには、ちゃんと手が届いている。
そのとき。
ナースの声で、ふっと現実に引き戻される。
白石ははっと意識を戻した。
少しだけ照れたように笑う。
ナースも納得したように頷く。
白石はくすっと笑う。
ナースも微笑んだ。
ナースが歩き出す。
その背中に、
ナースが振り返る。
白石は、少しだけ表情を緩めて言った。
ナースはぱっと表情を明るくして、頷いた。
そのまま去っていく。
誰にともなく呟き、
今度こそコーヒーを淹れに給湯スペースへ向かった。
📍夜
あなたも、緋山も。
それぞれの場所で、深く眠っていた。
あれだけ張り詰めていた時間が嘘みたいに、
病棟は静かだった。
ナースコールも鳴らない。
慌ただしい足音もない。
ただ、
機械の規則的な音と、
静かな寝息だけが、夜を満たしていた。
――久しぶりの、何も起きない夜だった。
そのまま、
時間はゆっくりと朝へ流れていく。
📍朝・ナースステーション
白石がPCに向かい、作業をしていると。
後ろから、落ち着いた声。
振り返ると、三井が立っていた。
白石は軽く会釈して返す。
三井はそのまま、
あなたの病室の方へ視線を向けながら聞いた。
白石はすぐに頷く。
三井はそれを聞いて、
と、やわらかく頷いた。
短い言葉だけど、
確かな安堵が滲んでいた。
そして、続ける。
白石は笑う。
三井はそれを聞いて、
満足そうに小さく笑い、頷いた。
一拍。
そして、ふと時計を見る。
三井はそのまま去っていった。
白石もPCを閉じ、立ち上がる。
そしてそのまま、緋山の病室へ向かった。
📍緋山の病室
コンコン、と軽くノック。
🚪
しかし。
返事はない。
静かにドアを開ける。
――しん、とした空気。
白石は一瞬立ち止まった。
このまま声もかけずに帰るのも、なんだか気が引ける。
時計を見る。
もうすぐ9時。
小さく息をついて、
と、声を落として言った。
様子を伺うように、
ゆっくりとベッドへ近づく。
ベッドの上。
緋山は背を向けたまま、
毛布を体に巻き付けるようにして眠っている。
白石はそっとかがみ込み、小さく声をかけた。
すると。
かすかな反応。
もぞ、と体が動く。
ゆっくりと向きを変え、うっすらと目が開いた。
白石を認識した緋山は、
まだ完全に目が開ききらないまま、そう言った。
白石はやわらかく微笑む。
緋山はそう言って、
ふぁ、と小さくあくびをしながら背伸びをする。
ぼんやりとした声。
それからふと白石を見て言う。
白石は軽く首を振る。
淡々とした返事。
白石は少し笑う。
そう言いながら、
緋山は体を起こそうとする。
白石がすぐに肩を押さえる。
言いかける緋山を無視して、
体温計を差し出す。
緋山はため息をつきながらも、
素直に受け取り、脇に挟んだ。
しばらくして。
ピピッ。
🌡️
白石が聞く。
しかし。
沈黙。
ぼそっと答える。
白石は小さく笑った。
白石は少しだけ真面目な顔になる。
少し投げやりに返して、体温計を返す。
白石は頷いた。
その言葉に、
緋山は噛みしめるように答えた。
そして、
ゆっくりと髪をかきあげる。
白石はその様子を、
やわらかい表情で見つめた。
ーーしかし。次の瞬間。
*****続く*****
作者より
前話からの流れで、藍沢先生の登場、
期待してた方すみません!笑
また多分出てくるのでお楽しみに〜💙
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。