第10話

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2026/03/05 00:11 更新
あなたside
あのあと、自分の部屋を探してさまよい歩いている
あなた
どこだっけ…
五条先生が教えてくれていたが、すぐに忘れてしまった

下を向いて歩いていると、何かにぶつかった
ドンッ
あなた
わっ
…すいません、大丈夫ですか
あなた
あ、えっと…大丈夫です
何か困っていたんですか?
顔をあげると、ぶつかった相手は
黒い髪の、少し不愛想そうな顔をした男の子だった
あなた
あ…自分の部屋がわからなくって
ああ…
伏黒恵
俺、伏黒恵って言います
多分あなたと同じ一年です
あなた
陽月あなたです、よろしくお願いします
伏黒恵
ここは女子寮と男子寮に分かれていて、今いるのが男子寮です
伏黒恵
反対側が女子寮ですね
あなた
あ…!ありがとうございます!
伏黒恵
ちょうどあっち側に、談話スペースがあります
伏黒恵
あと、敬語じゃなくていいですよ
タメで話していいって事かな、

確かに少し堅苦しかったかも
あなた
えっと…よろしく、恵君
伏黒恵
よろしく、あなたさん
あなた
うん、ありがとう
あなた
それじゃあ、また
伏黒恵
ああ
恵君に背を向けて、女子寮に向かう
_____ここの人たちは、みんな優しい
私なんかが、その恩恵を受けていいのか分からないけど

でも、ここにいたいと思えた

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