第2話

第一日目 生存確認
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2024/08/04 23:22 更新
目を覚ますともう明るくなっていた
いつの間に寝てしまったのだろうか
…急がないと

これから人狼を倒すまでは朝の生存確認しゅうかい、昼の場面整理じょうきょうほうこく、それから夜の処刑かいぎが行われることとなる

昨日の夜はまだ人狼は活動できないため、初めての生存確認しゅうかいに犠牲者はいないが能力やくしょくを与えられてはじめての対面だから…おのずと緊張してしまう
ドクダミ
おはよう!
俯き加減で外に出ると明るい声が聞こえた
彼女は昔からの親友のドクダミだ

長めの髪と綺麗なオレンジの瞳が特徴で
村の人想いの優しい子
アサガオ
おはよう…!
ドクダミ
早く生存確認しゅうかい行こうか
広場に集まるともう人は集まっていて
みんな緊張した面持ちだった

生贄じんろうが…この中に…
ビオラ
おはよう。
ビオラ
俺の能力やくしょくは"村長"だ。よろしく頼む
能力やくしょく︰村長 
最後の一人になるまで人狼は襲うことが出来ない為
主に進行を務める。村長を騙る事は出来ない
白陣営しみんたちにおいて村長は、唯一信頼していい人間だ
ビオラは騙されやすいとこもあるが、責任感があって、村長という能力やくしょくにぴったりだと思う
ビオラ
とりあえず今は解散
ビオラ
自由行動していてくれ。その間にお互いの能力やくしょくをさぐるのも勿論有りだ
そう、ビオラが告げると皆はそれぞれ散っていった
アサガオ
どうしようかな…
勿論、能力やくしょくを探るのも大切だ
…けど、今はそんな気分になれない

仕方なく食料調達に行くこととする
こんな場面でもお腹は空くし喉は乾く

食べれる実がなっている森へと向かおうとすると後ろから気配がした
ドクダミ
どこにいくの?
ドクダミはまだ移動してなかったみたいで
私の横に来てそう聞いた
アサガオ
ちょっと食料を取ってこようと思って
ドクダミ
じゃあついて行ってもいい?
彼女は可愛い笑みでねだるように言う
昔からドクダミのおねだりには叶わないな

まぁ駄目と言う予定は無いのだけれど
アサガオ
いいよ。行こう!
そういって私たちは実のなる森へと向かった
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ドクダミ
ん。これ美味しい!
アサガオ
つまみ食い…
私が実を取って入れていたカゴからこっそり
取って食べていたみたいだ
思わず美味しいって言っちゃったら意味無いのに…

ドクダミは甘〜いとか呑気にいいながら頬張る
私がジーっとそれを見ているとハッとした顔で手を隠した

もう遅いよ…
ドクダミ
ごめんごめん!睨まないでよぉ…
そう言いながらもう片方の手に持った実を籠に戻す
そんな睨んだ顔になってたかな…

そう思い表情筋を動かしていると
ドクダミが真面目な顔で急に言った
ドクダミ
…ねぇ、能力やくしょく聞いてもいい?
背筋が凍る。こんな話出来ればしたくない
特に、今まで大親友としてやってきたドクダミとは

疑いたくないし疑われたくない
アサガオ
…市民だよ
咄嗟に嘘をつく
大親友だけど、もし相手が敵陣営なら
正直に言えば殺されるかもしれない
ドクダミ
そっか!私も市民なんだ
能力やくしょく︰市民
特に能力はない為、
人狼を皆で協力して推理し追放する
ドクダミ
皆の役には立てないからさ
この役職
そう言いながらさっきまでとは打って変わって真面目に実を集め始めた

ドクダミの村の人想いの言動は本当に凄いと思う
そんな彼女の言葉は信じざるを得なかった

きっと彼女は本当に市民なんだろう
直感だけれど、

暫く採っていると視界の端に人影が見えた
ヒイラギ
お、アサガオ?
ちょっと低めのあたたかみある声が聞こえる 
ヒイラギだ。ヒイラギとは小さい頃からよく遊んでいて、ドクダミとはまた違った友達

ヒイラギの方を向くと後ろに2人ほど連れていた
ジニア
アサガオにドクダミじゃん!
そのうちの片方がそう私たちの名前を呼び
手を大振りに振った

彼はジニア。村一番のお調子者で全員と仲がいい。
けれど、特によく一緒にいるのを見るのはヒイラギ。それからもう一方のクロユリくん…かな?

クロユリくんは軽く微笑みかけてから
口を開いて「こんにちは」と挨拶してくれた

彼はミステリアスな雰囲気を纏っていて感情が読めない。気配りとか上手なのでモテてたりするらしい
クロユリ
凄い実の量だね?
ドクダミ
アサガオが沢山採ってくれたの!
ドクダミがクロユリくんの質問に迅速に答える
目を輝かせ、自慢げにそう言った
クロユリくんはへぇ。と言いながら堂々と1個つまみ食いする
ヒイラギ
お前?!
クロユリ
うん。美味しい
クロユリ
痛っ
つまみ食いしたクロユリくんをヒイラギがはたいて
邪魔して悪かった。と言いながら
3人はその場を去っていった
ドクダミ
やっぱつまみ食いしたくなるよね
そう言ってドクダミが1つ実を差し出す
…食べていいよってことね

私はドクダミに貰った実を口にほおり投げる
この実は実の中では中くらいの大きさで
果汁も甘さもたっぷりの大好きな実だ

鐘の音が響く
ドクダミ
お昼だ
この村は朝、昼、夕に鐘の音が響く
鐘の音が聞こえないほど遠くに行くのは禁止
というか人狼を倒すまでは出られないのだ
勿論人狼は市民を全員倒すまで
アサガオ
じゃあ戻ろっか
朝に生存確認しゅうかい
昼に場面整理じょうきょうほうこく
夜に処刑かいぎ

が行われるため
鐘の音が鳴ったら広場に集まらなければならない

私たちはいよいよはじまる
敵陣営との戦いに息を飲んだ

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