第2話

〈 香水 : 🫖 〉
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2024/07/08 15:19 更新
_ @ _
 ( シュッ ) 
🫖.
 おや 、 主様 … 
🫖.
 その香水は … 



                    鏡の前で身支度をする主様。
見知らぬ香りを纏った彼女は
いつしか私の知らない人のようだった。



_ @ _
 匂い少しキツイかな … ? 
🫖.
 いえ 、 主様によくお似合いだと思います 
_ @ _
 ほんと … ?! 



                「 ぱぁっ 」と効果音の聞こえるような
可愛らしい笑顔。
嗚呼、その笑顔を私だけに…
そう考え思考を止めた。



🫖.
 主様 、 本日のお召し物 
🫖.
 本当によくお似合いです 
_ @ _
 ふふ 、 ありがとうベリアン 
_ @ _
 それじゃ 、 私そろそろ向こうに帰るね 
🫖.
 かしこまりました 
🫖.
 本日は何時頃のお帰りでし ょ うか ? 
_ @ _
 ん ー 、 ち ょ っ とわかんない … かも 
🫖.
 わかりました 
🫖.
 いつお帰りにな っ ても大丈夫なように準備しておきますね 
_ @ _
 いつもありがとう 、 ベリアン 
_ @ _
 行 っ てきます 
🫖.
 い っ てら っ し ゃ いませ 



                              指輪を外し主様は
元の世界へ戻って行った。
部屋には香水の残り香。



🫖.
 主様 … 



                     主様が私に振り向くことは無い。
それは自分がよく分かっている。
それでも…考えずにはいられなかった。



🫖.
 いつか … 
🫖.
 いつか 、 天使が居ない世界が訪れたら … 
🫖.
 貴方と2人で … 



                     その独り言はくうへ消えていった。
そっと香水を手に取り、
シュッとワンプッシュ。
彼女と同じ香りを纏い、
私は部屋を後にした。






_ @ _
 すいません 、 お待たせしました 
 大丈夫だよ 、 俺も今来たところ 
 それじ ゃ 、行こうか 



                            職場の憧れの先輩。
初めて2人で出掛ける。
当初はワクワクで
香水も服もこのために新調した。
楽しみにしていた
はずだったのに



_ @ _
 ( ベリアン … なんか寂しそうだ っ たな ) 



                          先輩との会話は頭に入らず
思い出すのは担当執事の彼の事。
いつも紅茶の香りがする彼。
外に出ると何故か
紅茶の香りが恋しくなる。



 あなたち ゃ ん ? 
_ @ _
 あ 、 すみません … 
 体調悪い ? 
なにか飲んで休む ?



                        先輩はとても優しかった。
でも、でも……
私は首に下げた
パレスへの入口をキュッと握った。



_ @ _
すいません 、 先輩 
_ @ _
 体調が優れないのでまた後日でもいいですか ? 
 … うん 、 わか っ た 
 また職場でね 
_ @ _
 はい 、 本当に申し訳ないです 



                             先輩に頭を下げ
小走りで家帰った。
そしてすぐに指輪をはめた。



.🫖
 あ 、 主様 … ? 
_ @ _
 … ただいま 、 ベリアン 



                          帰った時の彼は
紅茶の香りでは無く、
私と同じ香水の香りがした。

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