今日は7月9日。
語呂ではあるがナックの日。
普段からパレスの金銭関係や
夜間の警備など
頼りっぱなしの彼には
少し休んで欲しくて
私はナックにそう提案した。
ナックは恭しくお辞儀をし
そのまま部屋を出ていった。
ベリアンから受け取った
書類を机の上に広げ
普段ナックがやっている
仕事を始める。
書類を1枚見ただけで
どれほど金銭のやりくりが
難しいのかよくわかる。
これを毎日やっているナックは
本当にすごい。
関心しながらも私は
書類へペンを滑らせた。
主様から急遽休暇を頂いたが
これといってしたい事もない。
キッチンから何やら
声が聞こえた。
ノックしてから入ると
ロノくんとラムリがいた。
ラムリが顔を歪める。
休憩とは言っているが
大方いつものサボりだろう。
少しはまともに掃除して欲しい。
どうやら以前から
主様は私を休ませるつもり
だったようだ。
しかし、一体何故…?
考えていると
ロノくんが思い出したように
冷蔵庫から何かを取り出した。
ラムリには触れないでおきましょう。
ロノくんからオランジェットを受け取り
そのままキッチンを後にした。
コンコンと扉が鳴る。
返事をすると
ナックがオランジェットを手に
部屋に戻ってきていた。
私の隣に椅子を用意し
ナックはそこに座った。
ロノに頼んだオランジェット
どうやらナックには
喜んで貰えたようだ。
その後ナックと2人で
オランジェットを食べながら
書類を進めるのであった。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。