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第13話

本音
387
2025/08/05 07:24 更新
あなた
心配するよ!!
前回、私は大きな声で滝夜叉丸に言ってしまった。
滝夜叉丸が、自分のなんて心配するなって言うから。
つい、反論してしまった。
あなた
わ…私は、滝夜叉丸を信頼してない訳じゃないけど
あなた
それでも、大切な人のことは心配しちゃうよ
自分でもすごく恥ずかしいことを言ってしまったとわかってる。でもこれは本心だ。隠すことなんてできない。
滝夜叉丸
たっ、大切な、人?
滝夜叉丸は目をぱちぱちさせた。
それと同時にだんだん顔が赤くなっていくから、私まで思わず目を逸らしてしまった。
あなた
えっと、それは…なんていうか
あなた
私にとって、いなくなってほしくない存在というか、なくてはならないっていうか…
あなた
ただの友達ってよりは、命の恩人だし
あなた
気になるっていうか、身近っていうか…
滝夜叉丸
まっ、待て待て
滝夜叉丸
もう、わかったから…
滝夜叉丸は慌てた様子で話を遮った。
見ると、右手で顔を押さえながら真っ赤になっていた。

辺りは少し夕焼けになりかけてて、影のコントラストも徐々に濃くなっているからか、彼が今どんな顔をしてるのかはあまりわからないけど。
滝夜叉丸
それ以上は、私から言わせてくれ
あなた
それ以上、って
少しの沈黙が、こんなにも長く感じたことはなかった。

滝夜叉丸は、何かを言おうとして口を結んだ。私は待った。

滝夜叉丸は、本当に特別な存在だと思う。
彼と出会ってから、本当に毎日が楽しくて、なんとなく浮き立っていて、その感情は他の何にも置き換えることのできないものだった。
滝夜叉丸
私も、あなたのことが大切だと思っている
滝夜叉丸
後輩たちや仲間たちももちろん大切だが、あなたは特に大切なのだ
滝夜叉丸
実は、私は昨日眠っていたあなたのことが泣くほど心配だった
辺りは静まり返っていて、声だけが反響しているような感覚になった。

滝夜叉丸は、顔を隠すのをやめた。
滝夜叉丸
付き合ってくれないか
滝夜叉丸
私はあなたが好きだ
彼は真剣な面持ちで、そう言った。

恋なんて、初めは何なのかわからなかった。
山ぶ鬼ちゃんの「キュンキュンする」という感情は、形容するには難しいし、納得するのにも時間がかかると思う。

でも、今この感情は、紛れもないものだ。
きっとこれが恋なのだろう。

誰かをまっすぐに想う姿は、どこまでも美しい。
あなた
喜んで
私と滝夜叉丸が付き合ったことは、誰にも言っていない。
忍術学園とドクタケが敵対していることは周知の事実だ。そして、大人になって別々の城に仕えることになればさらに難しくなるだろう。

これは、二人の秘密。








のはず。
三木ヱ門
で、最近は会ったのか
タカ丸
手とか繋いだりした〜?
守一郎
俺も聞きたい!!!
喜八郎
こいつ恋人のことになるとすぐ黙るよね
三木ヱ門
ああ。もっと積極的にしたら良いものを
滝夜叉丸
お前たち…
滝夜叉丸
何で知ってるんだーーー!!!??!
三木ヱ門
喜八郎が学園中に穴を掘って地下通路ができたんだ
滝夜叉丸
まさかそこから盗み聞きをしたのか?全く趣味の悪い
タカ丸
ごめんね…でも気になっちゃって
滝夜叉丸
タカ丸さんは誰にも言ってませんよねぇ!?
タカ丸
えーっと、久々知くんだけだよ
滝夜叉丸
何で言っちゃうんですかぁ!
タカ丸
久々知くんなら口が堅いから大丈夫だよぉ
喜八郎
聞いてみる?誰にも言ってませんよねって
滝夜叉丸
もういい…喜八郎が落とし穴を学園内で作っていた時点で私が気付けば良かったのだ…
滝夜叉丸
ああ!この優秀な私が喜八郎に足をすくわれるなんて!
喜八郎
でも守一郎はその場にいなかったよね?修補がどうとかって
三木ヱ門
私が昨日話した
滝夜叉丸
まて、嫌な予感がする
守一郎
ごめん滝夜叉丸…俺すごく驚いたから…
守一郎
近くにいた竹谷先輩に聞かれちゃって…
タカ丸
あ、竹谷くんって、口が軽いで有名だよねぇ
三木ヱ門
そうなんですか?てっきり問題ないかと思って何も忠告しないでいました
滝夜叉丸
三木ヱ門…お前絶対わざとだな…!?
三木ヱ門
まさか。まあでも良かったじゃないか!
三木ヱ門
ねーさち子〜♡

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