第10話

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2025/11/01 14:00 更新
あなた
おはよう!鳴子!あ、今泉くんも!おはよう!
ある日の朝、わたしは朝練終わりで廊下を歩いていた鳴子と今泉くんにばったりでくわした。
鳴子 章吉
うぉあ!?びっくりしたー
あなたの下の名前かいな、おはようさん!
その隣で、おはようと今泉くんが言った。
あなた
今日お昼ご飯一緒に食べよー、鳴子!
鳴子の腕に肘をぐりぐりしながら聞く。
すると、鳴子は目を見開いて、今日は雪でも降るんか!?と騒ぎ出した。隣の今泉くんは迷惑そうな顔をして、冬なんだ。雪ぐらい降るだろう...騒ぐなうるさい。と言っているが、お構いなしに、「おい!スカシ聞いたか!あなたの下の名前が昼飯誘ってきたで!」と言っている。


確かに、同じところに偶然居合わせることはあったけど、約束したことはなかった気がする。
鳴子 章吉
今日は小野田くんと昼飯食べる予定やったけど、断ってくるわー!ほな、先行くでー!
ちょ、それは小野田くんにわる...と言おうとしたけど、もう遅かった。もう廊下にすらいない。
スピードマン鳴子、早いのは自転車に乗ってる時だけじゃないのか。鳴子を呼び止めようとした手が宙を掴んだ。
後を追うように今泉くんが、じゃあまたな。と言って歩きだした。その時、ハッと思い出した。
あなた
あ、待って今泉くん!
お昼ご飯は中庭でって鳴子に伝えといてくれん?
今泉 俊輔
はっ!?なんで俺が...ハァ。わかった。伝えておく。
今泉くんがまた教室に向かって歩き出したのを見て、わたしも自分の教室に向かった。
昼休憩になる前の小休憩中。
鳴子 章吉
ふんふんふーん♪
小野田 坂道
ど、どうしたの鳴子くん、機嫌がいいね!
鳴子 章吉
お、わかるか?小野田くん!
いい事あってん!
小野田 坂道
そうなんだ!それはとてもいい事なんだろうね〜。
鳴子 章吉
そうやで、めっっっちゃ良いことや!
あ、そや小野田くん、悪いけど今日一緒にお昼食べれへんのや〜、堪忍な〜。
小野田 坂道
あ、それは大丈夫だよ!
実は今日美化委員のやる事があって、一緒に食べれないって言おうと思ってたんだ!
鳴子 章吉
せやったんか!それはタイミングばっちしやな!
今日は、あなたの下の名前から昼飯に誘われ、小野田くんもタイミングよく美化委員。いつもやったら、なんで昼飯が1人なんやー!友達と食べる昼飯が自転車乗ることの次に楽しみなのに!とかゆうとるけど、今日は小野田くんおらんでも1人やない!そしてその相手があなたの下の名前!これはチャンスや!
小野田 坂道
あはは〜鳴子くんほんとに機嫌がいいね。
始終にやけずらでいる鳴子の顔をほのぼのとした顔で見つめている。
机に足を入れてきちんと座っている小野田と、椅子に跨って小野田に話しかけている鳴子の横から、おい、鳴子。と1人話しかけてきた。
鳴子 章吉
あー、スカシさんがきたからワイの機嫌がちょいさがりしてもーたー。
今泉 俊輔
....ご機嫌にした相手からの伝言を伝えにきてやったが、必要なさそうだな。じゃあな。
鳴子 章吉
おいまてまてスカシ!いや、スカシさん!謝る!すまん!伝えてください!
今泉 俊輔
ほう。えらく素直じゃないか。
中庭で、だとさ。
それだけ言うと今泉は教室を後にした。
中庭か。
この冬のさっむい中で中庭か。
ワイがあっためたる〜とか言える気温ちゃうで今日は!

やめたほうがえんちゃう!?
よし。場所の変更を所望しようと心に決めた鳴子だった。
小野田 坂道
今日雪が降るかもってゆってたけど、中庭って、きっとお昼ご飯の事だよね?どこか違うところのほうがいいんじゃないかなぁ。
鳴子 章吉
それや!
何考えてんねんあいつ凍え死ぬわ!
ちょっと昼まで場所考えるわ、ほなな小野田くん。
小野田 坂道
う、うん!いいところ見つかるといいね!

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