第11話

昼飯
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2025/11/01 11:49 更新
お昼を告げるチャイムが鳴って、お弁当を持って中庭に急いだ。
ってさむっ!雪降っとる!え、今日雪降る予定だったん?鳴子に中庭ってゆうてしまった。どうしよー。
あなた
最悪じゃー。
鳴子 章吉
おー、あなたの下の名前!おったおった!
カッカッカー どうせ雪降ってさむぅおもて、どうしよーってなっとったんやろ!
あなた
なんで分かったん!?
てか雪!鳴子!雪じゃ!あとで雪合戦しよー!
鳴子 章吉
臨むところや!
まぁでもまずは昼飯やな。
ワイが場所考えてきたったからついてきいや!
頭にハテナを浮かべながら言われた通り鳴子についていくことにした。
鳴子 章吉
ここや!
あなた
え、ここって...
着いた先はなんと、自転車部の部室だった。
あなた
部外者が入るのまずくない?
大丈夫なん...!
鳴子 章吉
昼休憩はたぶんだれもおらんやろ!
そして勢いよく部室の扉を開けて、あ。と言って扉を閉めた。
あなた
ん?
鳴子 章吉
ここはあかん。べつんとこ行こか。
鳴子が体の向きを反転させて歩いていこうとした瞬間、また部室のドアが開き、大柄な男の人が出てきた。
田所 迅
おい、鳴子!部室に用があったんじゃなかったのか?
鳴子 章吉
別になんも用はないですー!ちょいと部室の空気だけ吸うて飯食べようおもただけですー!
田所 迅
意味わかんねぇ...。
とゆうか、鳴子、
女子と一緒たぁ珍しいじゃねえか!
その男の人はわたしを一目見たあと、鳴子の方を見てニヤニヤしている。
鳴子 章吉
うっさいすわ!ほっといてくださいよ!
田所 迅
ガハハ!まぁいいから入れ!
鳴子にコソッと、わたしも入ってもいんかな?と聞いてみたら、オッサンが入れゆうとるしええやろ。と返ってきた。

そのまま鳴子の後ろをくっついて部室に入る。
鳴子 章吉
うわー、パーマ先輩までおるやないすか。
手嶋 純太
おう、鳴子!なんだー?いちゃ悪いのかー?
....あーそうゆうこと!
すごい天パの人もニヤニヤし始めた。
あなた
突然部外者が来てしまってすみません!
1年のあなたの名字あなたの下の名前と言います!
鳴子 章吉
外は雪降っとるから部室で食べようおもて、連れてきたんすわ。
田所 迅
そうかそうか!俺は3年の田所迅。
こっちが2年の手嶋純太だ。よろしくな。
そして残念だったな鳴子!
俺達もいるから2人っきりじゃねえぞ!
鳴子 章吉
うっさいっすわほんま!オッサンには花ゆう要素がないから、羨ましいんでしょー!
なんだとー!?と言って喧嘩が始まってしまった。
その光景にオロオロしていたわたしに、パーマ先輩と呼ばれていた、たしか...手嶋...先輩が話しかけてきた。
手嶋 純太
あれ、いつもの光景だから気にしなくていいよ。
そこの椅子使っていいからお昼ご飯食べな。
なんて優しい先輩なんだ。
穏やかで、きっとモテるんだろうなぁ。と思って顔を見つめていると、あなたの下の名前ちゃん...だっけ、えっと、俺の顔になんかついてる?と言われてしまったので、お礼を言って慌てて椅子に座った。
田所 迅
俺とやり合ってていいのか?手嶋と仲良く飯食べ始めてるぞ。
鳴子 章吉
...はっ!ほんまや!それはあかん!オッサンにつこーとる時間はいまのワイにはないんや!
田所 迅
おい!失礼すぎるだろ鳴子!
後ろで叫んでいる3年の大きい先輩を無視して鳴子が対面に座った。
鳴子 章吉
大事な昼休憩を無駄にするところやったわ。
...てかパーマ先輩、もうちょい離れてくださいよ。
手嶋 純太
おっと、怖い怖い。
楽しくお喋りしてたら、つい。な!
あなた
手嶋先輩の話、面白かったです!
また聞かせてください!
手嶋 純太
そうだなぁ、次の話も考えとくよ。
そう言うと、少し離れたところでお昼ご飯を食べている大きい先輩のところに行ってしまった。
鳴子 章吉
はぁ、なんかドッと疲れたわ。
エネルギー補給せなあかんな!
あなた
そうじゃね、いっぱい買っとんじゃし食べ食べ!
鳴子 章吉
そいや、今日はなんか話があって誘ったんか?
パンを頬張りながら鳴子が聞いてきた。
あなた
あ、うん、来週からテストじゃんか、それの勉強大丈夫なんかなーと思って。
言った瞬間鳴子がむせてしんどそうに涙を浮かべている。
鳴子 章吉
テ、テストか。そうやテストやな。
だ、大丈夫やで!ワ、ワイは勉強も負けへんからな!
あなた
それは勉強と戦っとるん?
その様子だとあんまり準備しとらんのんじゃろ!
お母さんにゆうとるし、部活終わって時間取れるならうちで教えれるよって言おうと思っとったんよ。
鳴子 章吉
ま、マジでか!神や!神が降臨した!
若干おそなるけど、それでもええなら行きます!いや、行かせてください!
あなた
分かった!でもやるからには、本気よ!
鳴子 章吉
あったり前や!最高にいい点取ったるで!
食べ終わった鳴子は立ち上がって、手嶋先輩となにやら話した後、今日部活ないみたいやから授業終わったらそのまま家行くわ!と言った。
あなた
あ、そうなん?わかった!
じゃあ食べ終わったしそろそろ教室戻る?
鳴子 章吉
せやな。
ほな、オッサンもパーマ先輩も失礼しますー。
あなた
お邪魔しました!またお会い出来た時はよろしくお願いします!
大きい人...田所先輩は、おう!またな!と言い、優しい先輩は手を挙げてくれた。
部室を後にした教室までの帰りは、鳴子のオッサンはどうたらとか、パーマ先輩はどうたらとか、そんな話を聞きながら帰った。

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