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第7話

°・🐠(2人のその後)
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2023/10/10 07:59 更新



五条が息を引き取ったのを確認して、生徒たちはそれぞれ



様々な思いを抱いていた。












当時1年だった虎杖、伏黒、釘崎。

2年だった禅院、狗巻、パンダ。



この6人が、五条の看取りを行った。















桜の木の下、もたれかかって目を閉じる五条。



眠っているだけだろうと錯覚しそうなほど、安らかである。








息を引き取るまで、話をしていた。



時が来た時、五条は何かに気づいて上空に目をやった。



「………、」



少しだけ、五条の顔が歪んだように見えた。

その直後、一筋の涙が頬を伝った。




「………っ、ぁ」




あなた、と小さな声で、会いたくて仕方なかった彼女へと



真っ直ぐに手を伸ばした。










どうやらそれは、6人とも見えていたそうで。



あのころと変わらぬ姿のあなたが、上空から降りてきた。



「五条、お前随分としわしわになったね」


なんて当時のままの口調で言う。


あなたの左手と五条の右手は繋がれていて、


あなたが右手で五条の涙を拭っている。




こちらに振り返って、あなたは皆を見渡す。


「随分と立派になったね」


と微笑んで、「五条が世話になったね」「ありがとう」と


一礼する。久々に見たあなたに、全員が涙しているが、



お構い無しに五条は号泣している。






「お別れしなくていいの」とあなたは五条に聞くが、


「お別れなんてしないよ、また会うから」と微笑む。






じゃあね、またねと、手を振って、



五条は笑顔のまま、息を引き取っていた。

































あなた
可哀想な生徒たちだねぇ
五条 悟
なんで?
あなた
だって、さよならの言葉を言えずに終わっちゃったもん
五条 悟
…あ
あなた
だから言ったのに。
相変わらず抜けてるね五条


クスクスと笑う彼女は、元気な時そのものだ。



懐かしさと同時に、これからは一緒なのだという嬉しさが



ふつふつと込み上げてくる。






………あぁ、また泣きそう
五条 悟
……グスッ
あなた
はは、いつまで泣いてんの


せっかく整った顔が台無しだよ、と涙を拭う彼女。

五条 悟
…あなた
あなた
ん?
五条 悟
あなた
あなた
なぁに
五条 悟
これからは…ずっと一緒?

あなた
ずっと一緒。





あなた
また離れても、必ずどっちかが片方を見つけて
あなた
また一緒にいればいい
あなた
離れない限り、私は君とずっと一緒。







安心しなよ、
あなた
だから泣くなってw
五条 悟
…だって、グスッ


私はずっと傍にいる

あなた
寂しんぼだねぇ
五条 悟
あなたがいないからでしょ


君がずっと笑っていられるように


あなた
さぁて、行こうかな
五条 悟
そうだね、行こ


私は隣で、君と一緒に歩いていくから










あなた
夜の海に還ろう、悟
五条 悟
……うん、ずっと一緒だよ、あなた
















ちゃぷん。


































































某駅前。



噴水の前に、白髪のサングラスをつけた高身長と


空色のピアスをつけた美しい桜色の髪の2人が


何やら話をしているようだった。






あなた
ごじょ、ほんとにここで合ってるの?
五条 悟
そのはずなんだけど…??
はぁ、と2人してため息をつく。
あなた
流石にあのころの面影なんてないよな…







五条が死んでから、約100年ほど経った。


私たちは、呪いのなくなった現代へと転生したらしい。





探すの大変そうだなと思ったのもつかの間、


近所にあった豪邸に住んでいたのは


紛れもないクソガキの五条だった。







齢3歳にして、近所の豪邸に住む同い年の恋人と遭遇。


2人して記憶あって、もはや笑ってしまった。















そして今、私たちは28歳。


今もずっと恋人である。…否、夫婦である。


あなた
まさかあの豪邸に住むお義母さんに「あらぁお似合いね」って言われると思わんかった


よく庶民の私を嫁がせたもんだ。


五条 悟
まぁ、僕はあなた以外と付き合う気もないし結婚もしないからってずっと言ってたしね
あなた
戦犯ここにあり








話はそれたが、私たちが探しているのは。






あの、約束を交わした桜の木。
五条 悟
色々調べて、ここって出たけど
あなた
駅前て


絶対違うだろ、と思っていた時。












見覚えのあるものを見つけた。



あなた
ごじょ、あれ…
五条 悟
……あ、



噴水から少し離れた場所。丁度、木陰のベンチ。



木陰となっていた木は、まさにその桜の木だった。


















2人して、また笑う。
あなた
ふ、まだ生きてたんだ
五条 悟
僕らより寿命は長いから、あはは



ひとしきり笑って落ち着いた時。


五条 悟
……じゃあ今世も、あの木の下で待ち合わせ。
あなた
勿論。今度は長生きするもん


ふは、と笑う五条。






もう私は、「朝桜」ではない。


「五条 あなた」である。












五条 悟
死ぬ時も一緒ね
あなた
それは無理じゃん?

























あなた
まぁでも





あなた
夜の海に還るまで 忘れないよ 悟の声














五条 悟
僕も 夜の海に還るから









五条 悟
それまでは さよならしなきゃね



























時が来るまでは














僕らはずっと一緒だ










これにて、お話は完結です。



色々至らないところあったと思います。





今世では幸せに。











それでは。

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