あれ?マシューは一緒に来ないの……??
俺……流石にそれは心細いんだけど………
バッッッ!!
俺とアルフレッドが迷わず制止したけど、マシューはそのまま片割れを押しのけた。
そうして彼は、【白銀の園】を目指し、走り去って行った。
こぼれ落ちる間もなく凍てた、歓喜の雫を残して。
この場に残るは俺とアルフレッドの2人だけ。
そして、祝福はあとひとつ。
〜9つ目の祝福〜
それは、眠れる【マグマの胎動】である。
何か1つだけでも、祝福を得なければ……!
え??どうして……?
俺たち、仲間だよね?一緒に祭壇へ向かおうよ!
そう言いたくても言葉に出来ない。
やめてよ…………おれを、ひとりにしないでよ……!!
お前は世界のHEROなんだろ??
だったら俺と一緒にこの世界を救ってみせようよ!!!
バタン……
アルフレッドは最後、誇らしげに笑った。
しかし、いくら経ってもアルフレッドが俺のもとへ戻ってくることは無かった。
結局俺は、最後までみんなに欺かれ、裏切られた。
ずっとずっと信じ合って来た、何よりも大切な仲間たちに。
でも、フランシス兄ちゃんの言ってた通り、どんなに辛くても、乗り越えていかなきゃならないんだ………
普段はヘタレな俺だけど、今は先に進まなきゃ……
手に持つトーチに、未だ光は無い。
それでも俺は、使命感だけで、祭壇へ続く階段を登っていった。
〜さぁ、祭壇へ〜
to be continued……












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!