らんside
思ったよりも早く終わり、なつにあなたを任せてしまい申し訳ないと思いなるべく早く帰り道に着く
すると、途中でしゃがみ込んでいるあなたとパニックになりかけているなつがいた
恐らく、"また"あなたが過呼吸を起こしたんだろう
あなたは、親の話をすると過呼吸を起こしてしまう
それは、紛れもない、過去が原因だ
元々、俺ら家族はすごく仲良しの家族だった
でも、あなたが産まれてすぐ、父親が浮気した
その現場を母親がみつけ、母親はそこから、完全に荒れ狂った
何かあればすぐに俺に暴力を奮った
まぁ、いわゆる虐待ってやつね
俺は、母親に、「あなたにだけは絶対に手を出さないで欲しい」とお願いしていた
まだ1歳だったあなたにはさすがに過剰な負担すぎたから
だから俺は、そうお願いしていた
なのに、母親は約束を破った
俺が学校で家を開けている間にあなたを殴ったり、投げたり、蹴ったりと暴力を与えまくっていた
俺がどれだけ注意しても聞かない母親はついに、あなたが3歳になるまでやり続けた
もしあのまま家にいたら、きっと今もされていたのだろう
俺は、あなたのことが心配で、不安で、耐えられなくなり、夜中にあなたを連れて家を飛び出した
まぁ俺とあなたは2つしか変わらないからさ?
俺もまだ4歳とかだった訳
その状況でどうしようも無いから、とりあえず警察に行ってみたら、警察の人が2人暮らし出来るようにとある程度設備の整った家をくれた
相当優しい警察だった
だから、そこからは俺とあなた2人でずっと暮らしてる
今となっては、あなたも料理とかすごい上手くなったし、家事とかもある程度できるようになったから、二人暮しに困ると思うことはほとんど無くなった
まぁあの時はもっぱら酷かったけどね笑笑
家事もできなければ料理もできない
警察の人が何とか俺らを支えてくれて、小学校に入ったら、自分で色んなことできるようになって、今になったって感じかな
だからあなたは母親を思い出すと過呼吸になる
苦しそうになる
だから俺がずっとずっと、支えてるんだ
あなたをソファに座らすと、
と、可愛らしい声で涙目になりながら言ってくる
だから、
そう、背中を擦りながら安心させる
すると、また泣いてしまった
そう、泣きながらいうあなたは、凄く可愛らしい笑顔だった
そう言うと、安心したのか、そのまま眠ってしまった
しばらく、あなたが寝てしまったので、起こさないようにそっと家事などをしていると、電話がかかってきた
…なつからだ
そういうなつの声は、少しだけ震えていた
教えるって…?と不思議に思っていると
…そっか、なつ、過呼吸の場面見ちゃったもんね、
でも、正直、俺もあんま思い出したくない
そう言った、すると、
そう言って電話を終わらせ、そっとあなたの頭を撫でたのだった












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。