第14話

第十三話:消耗する日々
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2026/04/11 11:00 更新
ここ一ヶ月以上、荼毘くんを除く敵連合メンバーは大ピンチに陥っていた。

お金もなく、消耗していく日々。
全ての元凶は、“ギガントマキア”。

元はオールフォーワンに仕えていた奴だ。
私たちは、そんな元の主人を失った“御犬様”を従えなければならない。

攻撃力のない私は、皆のサポートと、御犬様の気を引くことが役目。
衝撃や風圧で飛んでいきそうなメンバー達に触れて足場を貸しつつ、ぴょこぴょこと空中を駆け回っている。

随分と長い間戦っていて、全員疲労が目に見えてわかる。
あなた
あ゛ー、やっと寝た
あなた
体力無限の上にあの巨体って、ズルくないですか?
圧紘さんが立つ隣に座り込み、そう口にする。
ずっと走り回っていたせいで、呼吸が乱れて仕方がない。
“個性”が歩くだけな以上、体をそれなりに鍛えているつもりではあったが、ずいぶんと疲労がある。

続けて何時間戦っているのかも分からなくなってきた頃、御犬様が眠りについた。
迫圧紘
だよなぁ、削れてんのかすらわっかんねぇ
圧紘さんも、なるべく出さないようにしているようだが、声に疲れが滲み出ている。

御犬様は二日間動き回り、わずか三時間だけ眠る。
そのくせして、疲れた様子がなかなか見えない。

弔くん以外は交代しつつ戦闘しているものの、圧紘さんは義手がイカれた。
ブローカーにいくら電話をしても、その電話が取られることはなく、手首から先が無いまま戦っている。

わずか三時間の休憩に入ったところで、トゥワイスくんの電話が鳴る。

電話を鳴らした相手は、異能解放軍。
ブローカーを人質に取り、我々敵連合を誘き寄せている。
向こうの要求は、我々が泥花市に向かうこと。

行こうか行かまいか、話し合いが始まろうとする。
しかし、現在の目標はあの御犬様を服従させること。

どうしたもんかと黙っていれば、弔くんが“御犬様と解放軍十一万人をぶつける”だなんて少しぶっ飛んだ、それでも合理的な考えを述べた。

なるほど、たしかに。

そんな風に同意をして、愛知県は泥花市に向かうこととなった。
泥花市に敵連合メンバーで集結し、入り込む。

先ほど少し離れたところから見たこの街は、ごく普通の地方の街といった雰囲気で、とても解放軍がいるようには思えなかった。

どうしたわけか、解放軍に就くヒーローに案内をされて、ますますコイツらの背骨がわからなくなった。
あなた
…………気持ち悪、
辺りを見回しつつ、案内に付いて街中を移動していたところで、心求党の花畑——政治家が出て来る。

そうして、街に潜んでいた解放軍との戦闘が始まった。

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